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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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Iさん宅 TEAC R340 納品。


Iさん宅 TEAC R340 納品。_b0262449_10451949.jpg
Iさん宅 TEAC R340 納品。_b0262449_10452444.jpg

■TEAC R340 設置できました。

はたして設置スペースは有るのだろうか
と言う不安を抱きつつ納品にお伺いしたのですが
シーメンス・オイロダインの間に奇麗に収まりました。

お持ち込みした瞬間に、うわ~、デカいなあ~、
と言う言葉がIさんの口から飛び出しました。

おそらくその一瞬は、
うれしいなあと言う気持ちとある種の後悔が入り混じっていた事でしょう。

でも収まってみればなかなか良い眺めです。
本人はどう思っていらっしゃるか知りませんが(笑)。

でも、出てきた音を聴いて
そういう思いは吹っ飛んでいったのではないでしょうか。

やっぱりゴッツイ音がしていますね。
微動だにしないというか、極めて安定した再生音なのです。

サウンドピットのお店で聴いていた時と同じ印象です。
お店でこのデッキの音を聴いた事が有る方なら
だれでもうなずく事だと思う。

やはり業務用オープンデッキの音はすごいですね。




Iさん宅 TEAC R340 納品。_b0262449_10455678.jpg

■入力機器、プリアンプなどのラックです。



さて、ここで気になる周辺機器の説明を致します。

1番上の写真から。
メインになるスピーカーはシーメンスのオイロダイン。
その上に乗っかっているのはJBLのベルエアと言うスピーカーです。

※ベルエアでは主にラジコを聴いておられます。

上2つの写真では見えておりませんがR340の下にはベルエア用に
JBLのSE400sと言うステレオメインアンプがセットされています。

※オイロダインにはマッキントッシュのMI200
と言うド級の真空管メインアンプを使用しています。

※R340の下に見えているのは手巻き蓄音機です。


写真(一番上の写真)右隅に見えているのは
下:TEACのA7010GSL(ヘッドはパーマロイ)
上:スチューダーのB62 です。


TEACのR340、A7010GSL、スチューダーのB62、
どうして3台ものオープンデッキが要るのかというと、
2ch 2tr/38、4tr/19,4tr/9.5
4ch 4tr/19、モノラル、
などなどのコレクションをお持ちなので
どうしても複数のデッキが必要という事になってきます。



一番下の写真:
MI200の上に載っているのは DUAL 1229。
オーディオラックの天板左に載っているのは ガラード 4HF。
オーディオラックの天板右上は 松下電器製8トラックテーププレイヤー。
オーディオラックの天板右下は WEISS MAN301。

オーディオラック3段目左は マッキントッシュ C20 管球式プリアンプ。
オーディオラック3段目右は JBL SG520 半導体プリアンプ。

オーディオラック2段目以下はカセットデッキ、FMチューナー、
CDプレイヤー などが収納されています。





以上がIさん宅のシステムなのですが、
『なんですか?この組み合わせは』と思われる方もいらっしゃるでしょう。

でもこのシステムでしか再生する事の出来ない音の世界が有るんですね。

『時代の音楽は時代の装置で甦る』そのものなのです。

Iさんとはもう長いお付き合いになるのですが
Iさんのとてつもないコレクションを聴く為に試行錯誤してきた結果
この様な組み合わせにたどり着いたというのが正直なところです。

もう理由なんて何もない、
『わかる人が聴いたらわかる音』としか言いようがない音なのです。



★DUAL 1229。
LPシングル再生用スピンドル、オートチェンジャー用スピンドル、
EP盤オートチェンジャー用アダプター、専用シェル複数、など
手前の木のふたを開けると全て収まっています。

EPレコードを連続再生するには欠かせないアナログプレイヤーですが
オートチェンジャー機能もすべて完動です。
今となってはこんなにコンディションの良いDUALは殆ど無いでしょう。

1950年代~1970年代のロック、ポップスを
心地よい音で鳴らしてくれます。



★ガラード 4HF。 
Iさん宅のシステムでは『なくてはならない存在』のプレイヤーです。

鉄板シャーシー、鉄板ターンテーブルと言うセミオートプレイヤーですが
TPA12と言うトーンアームとMMカートリッジの相性がとても良い。

GT2000に始まり、ガラード301、トーレンス 101LTD・・・、
名だたる名器を手にしてきたIさんなのですが
最終的にはこの4HFとMMカートリッジに落ち着いたのです。

もちろんすべて抜群のコンディションの製品を納めてきたつもりなのですが
Iさんの聴かれる音楽にはこの4HFの音がぴったりなのですよ。

Iさんの選択は正しいです。

くどい様ですがここには理由なんて無いです。
Iさんが聴く音楽にはこのプレイヤーが一番合っているとしか言えない。
50年代を含め60年代70年代のロック、世界のポピュラー、
この類の音楽を聴いたら他の機器では聴く事の出来ない音がするのです。


★天板の右上は松下電器製8トラックテーププレイヤー。
徹底したコレクションの音源を聴くには
8トラックプレイヤーも必要になってきます。

良き時代のロック等の音源を探すと8トラのテープが結構有りますね。
ピーター・ポール&マリーとか、
その時代はカーステで8トラテープを良く聴いていたものです。
そのテープを聴こうと思ったらこれが無くては聴けません。

実際に聴いてみるとなかなか雰囲気のある音が出てきます。
けしてハイファイな音とは言い難いのですが
その時代そのものの『音楽』を聴く事が出来ます。

CDでは絶対出てこない雰囲気の音がします。
テープミュージックって不思議ですね。


★天板の右下は
WEISS MAN301 ミュージック・ネットワーク・プレイヤー。
デジタルファイルを再生するには必携の再生機です。
スチューダー譲りの深い音が魅力のネットワーク・プレイヤーです。



★オーディオラック3段目の左は
マッキントッシュ C20 管球式プリアンプです。

Iさんのとてつもないコレクションを、
自分の思う音で鳴らすには必携のプリアンプ、という事になりますね。

モータウンのミュージックテープなどは
通常のデッキではキンキンの音になって聴いてられないそうです。
A7010のテープヘッド出力をそのままC20に接続して
イコライザーの調整を使用してモータウンの音を作りだすのだそうですが
そういう使い方が出来るプリアンプは今となっては皆無に近いのです。

アナログプレイヤーについてもIさんにとってC20は不可欠のプリアンプです。
MMカートリッジとDUAL1229とガラード4HFと言う組み合わせには 
テープ再生同様で音源によってイコライザーの調整が必要になります。


どう説明したら良いのでしょうか。
とにかく説明しようにも説明しようの無い音世界がここには有ります。
Iさんと2人3脚でここまで来たとしか言いようの無い音世界です。


★オーディオラック3段目の右は
JBL SG520 半導体式プリアンプです。

このプリアンプとJBL SE400sステレオメインアンプと
JBLの ベルエアで聴くラジコ(インターネットで聴くラジオ放送)、
考えてみればものすごく贅沢なシステムで聴くラジコなのですが
これがまた良い雰囲気の音がするんです。





■一通りセッティングが終わった後、
ミュージックテープやアナログレコードなどを
いろいろ聴かせていただきました。

その中でとても印象に残ったのは三橋美智也の歌声です。

むかし聴いた事が有る声だ、若いころの三橋美智也の声だ、
薄れゆく記憶が生々しく甦る、
これこそがオーディオ機器で聴く音楽
というものの神髄なんでしょうね・・・・。

















by sound-pit | 2017-04-04 15:00 | オーディオルーム