TEAC 業務用オープンデッキ R340 復活。
2012年 08月 12日
いつかは蘇らせてやろうと思い、大切に保管していたR340。
数年間倉庫に眠っていたR340を当店のサービスセンターへ移動。
当店の熟練サービスマンS氏の手によって、見事に蘇りました。

■見事に蘇ったR340の勇姿。
キャビネットも塗装をやり直しました。キャスターも新品に交換しました。

■メカ部メンテ中の写真です。
リレーはすべて交換、コンデンサー類も交換、ベルト類も交換、
モーターもすべて点検修理、ほぼ全部に手をいれる事になりました。
もちろんアンプ部分も、ほぼ全てのコンデンサーを交換、、
すべての半固定ボリューム交換、EQ切り替えリレーも交換、トランジスター類も交換、
モニタースイッチも交換しています。
テープデッキは電気知識だけが有っても直せません。
メカに強くないと直せないんです。

■ヘッド周りの写真です。
テープ走行系は徹底的に追い込みました。
なんと、ピンチローラーも新品に交換、当店秘蔵のパーツを惜しみなく投入。
ヘッドを見てください。
R340が現存していた当時の、コア部の大きい大型ヘッドを使用しています。
TEACは、ある時期よりミツミの小型ヘッドを採用しています。
しかし、このヘッドは違います。

■R340メンテ完了です。
10号リールのクランパーも新品を投入しました。
早速再生してみましたが、一言に言って素晴らしい。
一人のお客さんが発した言葉。
EMT927以来の凄い音だねえ・・・、こんな音はなかなか聴けないねえ・・・・。
スチューダーB62、ルボックス、ナグラ T AUDIO、などなど
僕もいろいろなテープデッキを聴いてきましたが、
名立たる海外の有名テープデッキと比べてもひけを取らない音がしています。
有名なメーカーのテープデッキと言えど、中途半端なメンテの仕方なら
絶対にR340の勝ち、と断言できるほど良い音で鳴っていると思う。
当店に有ったビバルディーの四季/イムジチのテープを演奏してみました。
その場に居あわせた皆さんが異口同音に言ったこと。
イムジチの演奏ってこんなに良かったですかねえ・・・・。
当店に有ったブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団 モーツアルト ジュピター
のミュージックテープを演奏してみました。
その場に居たお客さんが言った言葉。
これのオリジナルレコードを持っているが、こんな音はしないなあ・・・・、
何が違うんだろう・・・、嫌なものを聴いてしまったなあ・・・。
良い音って理由なんか要らないです。
改めてその様に感じました。