OCEANWAY MONITORS 「AS-1」試聴機入荷しました。 2012年10月8日(月)
2012年 10月 08日
サウンドピット30周年記念イベントの時にゼファンが持ってきてくれたスピーカーですが、
会場で鳴らした時の音が印象的だったので改めて試聴機を借りました。
OCEANWAYと言えば、先に登場した巨大モニタースピーカー『HR-2』が記憶に新しい。
しかしその製品は、製品の大きさは勿論、イコライザー&クロスオーバーと、
3台のステレオメインアンプが要ると言う、あまり現実的とは言えないシステムでした。
それを思えば今回発表された『AS-1』は、大きさもさることながら
ペアで380万円(税別)と言う価格。
それでも十分ハイエンドなスピーカーであることは間違いないですが、
天文学的価格ではない範囲に収まっています。
製品のクオリティーや音色を考えると、この価格は仕方が無いかな?と思える範囲です。
という訳で、早速店頭にて聴いてみる事にしました。

■OCEANWAY MONITORS 「AS-1」はピアノブラック仕上げ。
外装の仕上げも綺麗ですし、立ち姿も均整がとれています。
大きくもない、小さくもない、絶妙なサイズで出来上がっています。
ツイーターはsolid walnut wave guide付のアルミドームツイーター、
中域は10インチのアルミコートコーン、
低域は12インチのアルミコーン、
クロスオーバーは160Hz/1.6kHz、
周波数レスポンス 30~20kHz(±1.75dB)、
能率 85dB、
中低域はツインバスレフポートがバックプレッシャーを和らげて開放的なサウンドを実現。

■色々なアンプとつないで試聴を繰り返してみました。
ケーブルも数種類聴き比べしました。
セッティングもいろいろ変えてみました。
このスピーカーは本当に色付けが無さそうです。
セッティングや接続するコンポーネントによって音が素直に変化します。
あるアンプでは、やや攻撃的な音がします。
あるアンプでは、しなやかで優しい弾力の有る音がします。
アラン・サイズ氏が耳で追い込んだスピーカー、と言うのは嘘ではなさそう。
最終的にはダニエルヘルツのアンプと、
WEISSのMEDEA+/JASONの組み合わせになりました。
ケーブルも組合せが微妙です。
クラシック音楽の再生は凄く良い。
低音の消え入り方がなんとも言えない・・・、余韻が綺麗に消えていきます。
弦楽器のユニゾンの再現も素晴らしい。
綺麗でしなやか、そして包み込む様な低音、
こういう音を出すスピーカーはなかなか存在しないだろうと思えるぐらいです。
立ち姿もなかなか端正ですし、良いスピーカーではないでしょうか。
しかし、使用するコンポーネントで誤解を招く事も有るだろうと思います。
かつての名スピーカー、
エグレストンワークス/アンドラ、ベーゼンドルファー/VC7、の様に、
使い手の未熟さを棚上げして酷評されたスピーカーも多々あります。
このスピーカーもそうならない様に祈るばかりです。