アヴァンギャルド TRIO に、MC30。 2012年10月16日(火)
2012年 10月 17日
アヴァンギャルド TRIO Classicoは、グラスマスターSD2 KRで鳴らしていましたが
その音があまりにも良いのでグラスマスターは引っ張りだこ。
店頭のグラスマスターが売れてしまったので、急きょ他のアンプをつなぐ事にしました。

■グラスマスターSD2 KRは受注生産なのですぐには間に合わない・・・・。
しかしアヴァンギャルド TRIO Classicoを聴きたいと言うお客様はいらっしゃる・・・・。
それではと言う事で、その場に居たお客様にも手伝ってもらい
他のアンプをいろいろ接続して聴いてみましたが
やはりグラスマスターの様な凄味の有る神懸かり的な音は出てくれませんでした。
いっその事、場違いとも思える様なアンプを繋いだらどうなるだろう・・・・。
そこで登場したのがマッキントッシュのMC30です。

■可愛いマッキントッシュのMC30がセットされています。
MC30は小さくてトランスが黒いので目立ちません。
こんなアンプで鳴るんだろうか、と思いませんか?
ところがどっこい、結構良い音で鳴るんです。
グラスマスターとはまた違った良い音がするんです。
ベニーグッドマンなどを聴いてみても耳あたりの良い、心地よい音が出てきます。
40~50年代の録音なのに気持ち良く聴ける。
ビッグバンドをこれほど気持ち良く聴けるスピーカーは他にないと思うぐらいです。
ワーグナーのPARSIFAL等も聴いてみましたが、凄味の有る演奏も表現してくれます。
最近の録音の音源を聴いても、ナローレンジ感は感じられない。
とても半世紀前のアンプとは思えません。
マイルスのLIVE AROUND THE WORLD等も、
緊張感の有る演奏が再現されています。

■このマッキントッシュMC30は、完全レストアのMC30です。
シャーシーからコンデンサー、真空管、スピーカーターミナル、等など
徹底的にレストアした製品です。
完全レストアのMC30はさすがです。
109dBと言う高能率のアヴァンギャルド TRIO Classicoにつないでも
ほとんど残留ノイズが出ていません。
入力系はグラスマスターで鳴らしていた時と同じです。
ROKSANのアナログプレーヤーTMS3、
WEISSのMAN301、エソテリックのK-01、そしてプリアンプはARIONです。
いずれも最新のハイエンドオーディオ機器、そこに半世紀以上前のMC30を接続。
このミスマッチとも言える組み合わせでこんなに良い音がするなんて、
本当にオーディオって面白いです。