シーメンス『オイロダイン』入荷。 2012年11月13日(火)
2012年 11月 13日
と言うか、倉庫に眠っていた『オイロダイン』のメンテがやっと終了し、
店頭にお目見えしたという訳です。
足かけ3年ほど倉庫に眠っていた訳ですが、なにも勿体ぶっている訳ではない。
せっかくの品だから純正のパーツでメンテしてやりたい。
なんでもいいから部品を換えれば良いという訳ではありません。
コンデンサーひとつとっても、
当時付いていたものと同等の物を探してやらなければいけません。
製品を愛する者はそう考えるものです。
しかしそれには時間と言うものを要するのです。

■シーメンス『オイロダイン』です。
ぶっきらぼうな面構えですね、とても良い音が出る様な顔には見えません。

■まだ青々としたコーン紙の色です。
やっぱりパンパンのコーン紙ですね。
このコーン紙だから切れの良い音を出すのでしょう。

■早速鳴らしてみました。
最初はわざと新しい装置で鳴らしてみました。
案の定、あっけらかんとした音と言うか、スカスカの音で鳴ってくれました。
やっぱり気難しいスピーカーです。
その後にマッキンのC20等の古いアンプで鳴らしてみました。
やっぱりドスの効いた音で鳴ってくれる様になりました。
まだバッフル無しなので全然低音は出ていませんが、
それでも時々凄味の有る音が出てきます。
こんな状態でも片鱗はちゃんと判るものです。
さあ、どんなキャビネットにしようかな?
住宅事情等を考えると平面バッフルは非現実的、
やはり後面解放の箱になるでしょうね。
キャビネットの材料は何にしようかな?
大きさはどのくらいが良いかな?
そう言えば、クラングフィルムのアンプで鳴らしたら面白そう。
知り合いのところにクラングフイルムのアンプが有ったぞ!
むしり取ってこようか!
そう言えばここのところドイツの製品ばかりが店頭に並んでいる。
意図して集めている訳ではないのに集まってきます。
面白いものですね。
最近個性の強い製品が減りましたが、
でも、いま、当店の店内は個性の強いものばかりが集まっています。
本当に楽しいです。
グローバル化が進み、各国の製品もだんだん個性を失いつつあります。
インターネットが普及する前はこんな事は無かった。
フランス製のスピーカーなんて、強烈な個性が有ったものです。
しかし、今はそういうものが少なくなりましたね。
良い事なのか、どうなのか・・・・・・、どうやらあまり良い事ではなさそうです。
特に趣味人にとっては・・・・・・。