Voxativ Ampeggio Signature を、試聴してみました。
2013年 08月 13日
営業の方が、わざわざ名古屋まで持ってきてくれました。
値段の事とか、色々な話題が沸騰している製品ですが、
聴いてみて、とにかくビックリした、と言うのが正直な印象です。

■Voxativ Ampeggio Signature です。
とにかく能率が良いので、ファーストワットの SIT1 で鳴らしてみました。
どこからどう見ても、ローサーのユニットそっくりなのに、
出てくる音の凄さは全くの別物です。
紙臭さ、と言う音色も、全く感じられません。
ボリュームを上げていって、かなり大きな音になっても、全く音像が崩れません。
特に低音の切れ込みが素晴らしい、
あえて表現するなら、こういう低音がスピードの速い低音と言うのだろう。
そして、軽さと重みをあわせ持っている低音なのです。
そして、フルレンジ一発と言う、これ以上シンプルなスピーカーは無い
と言える製品だからこそのシームレスな鳴り方は、この場では説明し難いものが有ります。

■足の形や考え方などを見ていると、
ビンテージ製品のそれに共通するデザインを感じます。

■バックロードホーンの折り曲げ部や開口部など、カーブ合板などを使用せずに
連続コニカルホーン的に、一枚板の角度を変えながら組み合わせて製作している
ところが面白い。
これには何か理由が有るのだろうと思います。
写真だけを見ていると、なんとなくヘンテコなスピーカーですが、
実物はなかなかの異彩を放っていて、存在感が有ります。

■反対側から撮ってみました。
ピアノフィニッシュで写り込みが強く、実際の質感はなかなか撮れません。
素人なのでご容赦ください。

■エッジは特殊な樹脂を使用していて、
一般的なウレタンと比べて10倍ほどの寿命が有ると言う。
手で少し触れてみた感じでは、柔らかで軽そう、なかなか良い感じです。
いやあー、しかし、このスピーカーには驚きました。
目からウロコ、と言う言葉が有りますが、
このスピーカーから出てくる音は、その形容がぴったりです。
構成から考えてみても、とにかく高価なスピーカーです。
誰がどう見たって、このスピーカーを『安い』と言う人は居ないでしょう。
しかし、音を聴いてみると、心が動かされてしまいます。
こうなると、一つの芸術的作品、と言う見方をしなければならないと思う。
オーディオの道は深いですねえ。
※駆動するアンプも色々と試してみましたが、
それぞれ表情は勿論変化しますが、比較的鳴らしやすいスピーカーだと思います。