JENSEN G600 メンテ完了、 システムを組み上げました。
2013年 09月 03日

■JENSEN/G600を、きっちりメンテナンスしてみました。
ここまで古いユニットになると、色々なところに不具合が出てきます。
ネットワークからユニットまで、この際だから徹底的に修理しました。
メンテナンスは、僕よりJENSENのユニットの事を良く知っている方にお願いしました。
キャビネットは、JENSENのウルトラフレックスと言うタイプです。
材質は米松合板です。

■ユニットの取り付けが完了しました。
アッテネーター部分は、残念ながらオリジナルのプレートが無かったので、
写真の様な取り付け方になりました。

■左に設置したシステムのユニットの顔です。
コーン紙の状態は、経たり感が無く、おおむね良好と言う感じです。

■左に設置したシステムのユニットの顔です。
ほぼ左右のコンディションも揃っています。
コーン紙もあまり焼けてなくて揃っていますので、
パッと見た目に左右が揃っていない、と言う感じを受けません。
このユニットも、エッジがヨレヨレになっている個体が多く、
良いコンディションの物がなかなか有りません。

■ネットを取付けました。 左側にセットしたシステムです。
なかなか雰囲気も有りますね。

■右側にセットしたシステムです。
さてさて、肝心の音ですが、最初の30分ぐらいは痩せた音しか出てきませんでしたが
1時間も鳴らしていたら、俄然良くなってきました。
やっぱりJENSENの音って、良いですねえ。
アメリカのスピーカーらしく、おおらかなサウンドなのに、繊細さも併せ持っています。
やはり、これは中域とツイーターの振動板の材質も関係しているのでしょう。
ネットワークのメンテも相まって、弦楽器の音がすごく良いんです。
ツイーターが曲者だ、と言う意見も有りますが、そこがこのスピーカーの魅力でもあります。
G610とインペリアルの組み合わせの様な、
堂々とした、どっしりとした音とは違うのですが、これはこれですごく魅力的です。
軽快なサウンドなのですが、一音一音が太く、実体感がちゃんと有る。
そんな鳴り方をしています。
この音も一度聴いて頂かないと分らないでしょう。
今まで、あちらこちらで聴いてみたG600とは、かなり違います。
滑らかな音がします。
ここのところ、立て続けにビンテージオーディオ製品ばかりブログに載せていますが
こういうものは波が有るのです。
全く何の話も無い、と言う状況が続く時も有りますが、入荷する時は立て続けです。
不思議なものですね。

