アコースティカル・システムズ と ジャン・アラーツ の製品を拝見。
2013年 11月 23日
ジャン・アラーツのカートリッジ、MC1 Boron・MC2 Finish を、
輸入商社であるノア&アークの営業の方が、お店に持ってきてくれました。
■アコースティカル・システムズ/AXIOM は、この様にアタッシュケースに入っています。
■上半分のウレタンを取ったところです。
アーム本体からケーブルが直に出されていて、
その先にコネクターボックスが付いています。
■小さなアルミケースを開けました。 工具とアームのパーツが入っています。
■小さなアルミケースの中です。
1・左上は、アーム取付け用のスペーサーみたいなもの。
アームベースにアームを取付ける場合、大まかな高さ調整はこのパーツを使用します。
2・右上は、メインウエイトになるパーツです。
3・左下は、カートリッジの重量に合わせて取付けるウエイトです。
このウエイトがメインウエイトになるのか良く分りませんが、
ステンレスやアルミなど、比重の違う金属のシャフトを取付ける事によって
カートリッジの重量に合わせます。
4種類の素材や長さの違ったシャフトが用意されています。
4・右下は、ラテラルバランス調整用ウエイトの様です。
■アームケーブルのコネクターボックスです。
アンバランス(RCA)、バランス、どちらでも接続できる様になっています。
これは良い考えではないでしょうか。
■ふたつ上の写真の、右上(2)のスペーサーです。
アームを取り付ける時に、このスペーサーで大まかな高さを合わせます。
■各パーツを取付けてみた状態のアーム。
一番上のローレット加工してあるつまみが、アームの高さ調整用です。
このつまみでアームの高さの微調整をします。
写真手前に見える穴の開いた部分に、
調整用ドライバーを挿し込んで針圧調整をするそうです。
ですからこのアームは、ダイナミックバランス型トーンアーム、と言う事になります。
一番後ろの、2個のウエイトが付いている部分が左右にスライドできますので
このウエイトで、ラテラルバランスの調整が出来るのではないかと思います。
■メインウエイトの下に、シャフトが通してあります。
このシャフトを交換する事により、カートリッジの重量とあわせます。
■シェルを取付ける部分です。非常に精巧な作りが素晴らしい。
細かい調整が可能な構造になっています。
このアームとは別に、ストレートアームの様な構造のアームも有る様です。
■アコースティカル・システムズ のシェルに、
ジャン・アラーツのカートリッジ、MC1 Boron・MC2 Finish が取り付けられていました。
シェルは、24金メッキとロジュームメッキの、2種類が用意されています。
3本のねじで、カートリッジの傾きやアオリを微調整出来るそうです。
■左のカートリッジが、ジャン・アラーツ のMC2 Finish、巻き線も純金だそうです。
右のカートリッジが、ジャン・アラーツ のMC1 Boron、こちらの巻線は純銅です。
■さかさまになってしまいますが、ジャン・アラーツのマーク ロゴです。
■違う角度から写真を撮りました。
■ロジュームメッキであることが示されています。
■金メッキバージョンであることが示されています。
■アコースティカル・システムズ のシェルのネーミングです。
■針先は、ソリッドボロンの先端に接着されている事が分ります。
今回の製品は、トーンアームもカートリッジも、完全な手作り品と言う感じです。
製品を触っていると、その手作り感がどっしりと伝わってきます。
最近は、何でも軽薄短小で、
動けば良い、用が足せれば良い、と言うものばかりになってきました。
車も然り、テレビも然り、食べる物も然り、
単なる移動手段、テレビが見れれば良い、腹が満たされれば良い
と言う物が溢れています。
繊細な感覚を持ち合わせていた日本人の良さって、どこへ行ったのでしょうか。
久しぶりに、今回の様な職人技が光る製品を見ると、人間ってすごい、と思います。
せめてこのオーディオの趣味だけは、
こういうものの良さと言うか、味わいの判る人が育ってほしいものです。