喫茶部店内の様子。
2013年 12月 20日
TANNOYのモニターGOLD 15が入ったシステムを、
3種類並べてみました。
オートグラフ、レクタンギュラーGRF、ランカスター、
それに、ⅢLZが入った国産箱システムを展示しています。
■相変わらず物がいっぱいの店内です。
オートグラフを鳴らしていて、当店の女性群がこう言いました。
ほっこりとしたいい音ですね・・・・・。
その後に夫婦連れのお客様がご来店され、
その奥さんも同じ様に、ほっこりとした音ですね、と言われました。
ご主人は、古い音がするのかなあと思ったら、そうでもないですねえ。
結構高音が伸びているんですね、と言う評価をくだされました。
女性は、直感的に、感覚的に音を聴いています。
男性は、分析的に音を聴いています。
性別による音の捉え方の違いって、面白いですね。
■奥がレキュタンギュラーGRF、手前がⅢLZ入り国産箱システムです。
レキュタンギュラーGRFは、
オートグラフにも負けず劣らずのスケール感を出してくれます。
ⅢLZは、明るくはきはきとした音で鳴っています。
弦楽器の小編成は、とても聴きやすいです。
■オートグラフの前に有るのが、ランカスター/モニターGOLD 15インチ入りです。
バスレフタイプのレクタンギュラーヨークより一回り小さい、
と言う感じのシステムですが、アンプを選ばず、鳴らしやすいシステムです。
■今回は、TANNOYのスピーカーを色々展示してみたのですが、
たいていのお客様が展示してあるTANNOYを聴かれて、
こんなにはっきりとした音がするんですねえ、と言われます。
う~ん、一体全体どういう音をTANNOYの音だと思っておられるのだろうか、
そう思う時が多々あります。
例えば、
TANNOYのオートグラフは、オーディオを趣味にしている人なら
殆どの方が知っている、と言うぐらい有名なスピーカーです。
それと同じぐらい、オートグラフは低音がふやける、
と思っておられる方も多いですね。
そして、この様に話題が尽きないスピーカーの割には、
聴いた事が無い、初めて聴いた、と言う人も多いです。
これはオイロダインも然り、JENSENの610も然りです。
聴けるところが無いと言った方が正しいのかもしれませんが、
これは不思議な事ですね。
しかし、オートグラフを聴いてみると、
本当にこれがモニターGOLD一本だけの音なのだろうか、
と思えるぐらいのスケール感が出てきます。
心の安らぐ音、と言うのはこういう音なんだな、と言う音で鳴ってくれます。
その分、鳴らし方も注意しなければなりません。
レコードプレイヤーの調整が少しでも狂っていると、モロにその音が出てきます。
アンプの調子が悪いと、途端に音が曇ったり、精気の無い音になったりします。
もちろん、スピーカーそのもののコンディションが良くなくてはならない、
と言う事は言うまでもありません。
そう言った因子が音を悪くすると言うか、大型スピーカーは敏感に反応します。
真摯に向き合って付き合っていく、と言う姿勢が鳴らし手に無い限り、
絶対に鳴ってくれないのが大型スピーカーです。
ですが、ひとたび良い音を出す様になると、これ以上の至福の時は無い、
と言う音楽を提供してくれます。
僕は、火の無いところに煙は立たぬ、と言う言葉を信じています。
聴いた事が無い、
と言う人がこれだけ多く居るにもかかわらず、名前だけは誰でも知っている。
この様な製品は、真面目に向き合って付き合って行けば必ず応えてくれます。
思い上がった精神で挑めば、必ず刃向います。
それが良い製品の出す答えなのです。