Well Tempared Simplex 試聴レポート その2
2014年 01月 11日
試聴レポート その2です。
今日はこのプレイヤーで色々聴いてみました。

■Led ZeppelinⅡのオリジナル盤(レッド/マルーン)を
お客様が持ってきてくれたので、早速聴いてみました。
確かにいつも聞いているCDとは全然違う音ですね。
ヌケとキレが違う、という感じです。
このレコードを視聴してみて、お客さんの反応は、上々です。
『見た目はそれほどでもないプレイヤーなのに、音の重心が低い、
どういう事なんだろう、不思議だなあ』 という感想でした。

■Well Tempered・Simplex を鳴らしたシステムは、
ダニエルヘルツのM5とM6、そしてスピーカーはオーシャンウエイAS-1。
クラシック音楽はもちろん、
この様なロックを聴いてみても、すごく良い感じで鳴ってくれます。

■クラシックファンのお客様にも聴いて頂きました。
使用しているフォノイコライザー Pro-Ject Audio・Phono Box RS には
DECCAカーブの切り替えが有るので、LONDONのレコードも掛けてみました。
なんというか、S/N感がとても良く、落ち着いた音で鳴ってくれました。
『この価格のプレイヤーでこの音なら良いよねえ』 お客さんも驚いていました。

■マーキュリーのレコードも掛けてみました。
ダイナミックな鳴り方は、マーキュリーのレコードそのものです。
このレコードは、こういう音で鳴るはずだ、と想像した通りの音で鳴っています。

■使用しているカートリッジは、ライラのドリアンです。
とにかく安定したトレース能力は、本当にたいしたものです。

■じっとカートリッジやトーンアームを眺めていても、全く不安感の無い動きをします。
Well Temperedは、僕の知る限り、20年あまり続いているメーカーです。
継続は力なり、という言葉があるように、当初から基本構造を変えずに
生き延びているメーカーにはそれなりのモノがあるのですね。
改めてそう感じた次第です。
大げさに書いている、と思われる方もいらっしゃると思いますが、
この価格でこの安定感は、やはり感心せざるをえないです。