面白いスピーカーが入荷しています。
2014年 04月 24日

■金属で出来た、へんてこりんなスピーカーです。

■天井からぶら下げて使用する様になっています。
※ロープはこちらで勝手に付けたものです。

■要するに海軍御用達のスピーカーで、作ったのはユニバーシティーと言うメーカー、と言う事なのでしょうか。
ユニバーシティーと言えば、38cmトライアキシャルユニットでご存知の方もいらっしゃる事と思います。
こんなのも作っていたんですね。

■天井からぶら下げた状態でユニットは下向きになり、360度指向で音が放射される構造になっています。

■このスピーカーにはボリュームが付いています。
内部には600Ωのマッチングトランスが入っており、いわゆるハイインピーダンスタイプになっていますが、
中のユニットは、普通の8Ω程度のローインピーダンスタイプのユニットが入っているのだろうと思われます。

■金属製のディフューザー(と言うべきものなのでしょう)を外してみました。
ALTECの403Aなどに良く似たユニットが見えています。

■ごく普通のアルニコマグネットのユニットです。
殺菌処理された・・・・、どういう意味なんでしょうね。

■1951年製と言う事なのでしょうか。

■8HB-5・・・・、8インチと言う事なのでしょう。

■これがマッチングトランスですね。
このトランスをパスすれば、普通のローインピーダンススピーカーとして使用可能です。

■これがアッテネーターです。
ローインピーダンスとして使用する場合は、このアッテネーターもパスします。
さてさて、肝心の音はと言うと、当たり前ですがハイファイではありません。
超ナロウな音なのですが、人間の声の帯域は綺麗に聴こえます。
1950年代のジャズボーカルなどを再生すれば、その場でタイムスリップです。
このスピーカーは、戦艦の中で使用されていた呼び出し用スピーカーなのでしょうか。
実際のところは良く分りませんが、まだまだ私たちが知らないスピーカーが有る様です。