DANIEL HERTZ・スピーカーシステム M8 を試聴しました。
2014年 05月 24日

■J1のスピーカースタンドにセットして聴いてみました。
第一印象はさっぱりとした切れの良い音です。
ストレートな音で、色付けが無い、と言う表現が正しいのでしょうか。
そのスピーカーの持ち味と言うか、色で聴かせるところが無いと言う感じです。
フイルター類が一切無い、無垢の音、と言う様な鳴り方です。
録音の良いソフトを聴くと、ドキッとするぐらい生々しい音で出てきます。
そして、このサイズでは考えられないスケールと言うか低音感が得られ、ボリュームを上げて行ってもそのバランスが崩れずにリニアに音量が上がって行きます。
その分、録音が良くない音源はそれなりの音が出てきます。
なるほど、Apple 社 Mac 用イコライジング・音楽再生ソフト“Master Class”が用意されているのが、ここで納得できます。
とにかく、こういう音の出方をするスピーカーと言うものを忘れていたな、と思うぐらいのスピーカーです。
能率は89dBと言う事なので、それほど高能率なスピーカーではないのですが、開放感あふれる素直な音のするスピーカーだ、という事が言えるでしょう。

■別段なんて事の無い普通の顔立ちのスピーカーですが、音を聴くと唸るしかない。
どこかの製品に似たホーン形状です。
他社では、空気の流動音が聞こえてくると言ってバスレフポートの形状を工夫していますが、このM8は普通のバスレフです。
でも聴いた限りでは空気の流動音なんて判りません。
重箱の隅の様な事ではなく、本質的な音とはこういうものですよ?とこのスピーカーが言っている・・・・、そんな気がします。

スピーカーのネットは、最近色々なメーカーで採用されているマグネット方式です。
ネットを外してもバッフル板に穴などが開いておりません。

■ダニエルヘルツのエンブレムです。
これは有ればうれしいのですが、ネットを外した時にマークが無いと言うのもちょっと寂しいかな。

■スピーカー背面です。 (黒のピアノフィニッシュなので写り込みが多いです)
スピーカー端子はシングルポストになっています。
こういうところの潔さも魅力の一つですね。

■スピーカーターミナル周辺の写真です。
これといった飾り気も無いですが、スピーカーと言うものはこれで良いのかもしれません。
DANIEL HERTZのM8と言うスピーカー、最近のスピーカーには無い正直な音が好感をもてました。