アヴァンギャルド TRIO Classico について。
2014年 05月 27日

■喫茶部に展示してある アヴァンギャルド TRIO Classico。
ニューオーディオ製品、ヴィンテージオーディオ製品に関わらず、ご来店頂いたお客様のほぼ80%ぐらいの方が喫茶部でコーヒーを飲んで一息ついて帰っていかれます。
その時のお客様の反応の事なのですが、アヴァンギャルドの TRIO Classico が鳴っている時は、必ずと言って良いほど何度もアヴァンギャルドの方を振り向かれます。
そして一言
『へえ~、アヴァンギャルドって、普通の音がするんですねえ』
当店の常連さん以外は、ほとんどの方が同じ様な反応をされます。
この様な時は、どの様に答えたら良いのだろうか・・・・・・・・・。
僕も色々なところへアヴァンギャルドを聴きに行きましたが、確かに 『アヴァンギャルドな音』 を出しているところが多い。
でも、このスピーカーを設計している人は、そういう音を聴いて良い音だと思っているのでしょうか・・・・・・・、いいえ、そんな事は有りません。
僕はアヴァンギャルドの工場見学までさせて頂きましたが、少なくともアヴァンギャルドの試聴室では、奇を衒ったような鳴らし方はしていない、いわゆる普通に良い音が出ていました。
『普通の音』 とはどういう音なの? 普通の音を出すのにこんな仰々しいシステムが必要なのですか?・・・・・・いやいや、普通の音を出すのが一番難しいのです。
もちろん、ただ単に 『普通の音』 と言のではなく、そこに品位の高さとか上質なものが求められますが、それが本当の『ハイエンドの音』と言うものじゃないかなあ・・・・、僕はそう考えています。
アヴァンギャルドの TRIO Classico ぐらいのシステムになると、ほぼ等身大の音と言うか、より本物に近い量感が得られます。
もちろん、あの大きなホールで聴くオーケストラを、いくらトリオと言えど普通の家庭環境で再現しようと思う事自体、なかなか難しい事でしょう。
しかし、その本物の持つスケール感に少しでも近づけたい、それを追及するのがオーディオなんです。
そして、出てきた音は 『普通の音』 でなければならない・・・・、ここが難しいのです。
僕はメーカーと言うものを信用しています。
良い音が出ないものを世に出す訳が無い、まして高額な製品でそれは無いと思う。
それを信じて音を追及しています。