ニッポノフォンの蓄音機。
2015年 05月 15日
ニッポノフォンの蓄音機を持ってきてくれました。
ホーンもロウ付けが外れて壊れているし、原動機は全然動かないし、
とにかくバラバラ状態で持ってきてくれたのですが、
時間のあいた夜などに少しずつ修理をして、やっと動く様になりました。
せっかく飾り物にと思って持ってきてくれたので、
外観もある程度綺麗にしてやらなくちゃと思い、せっせと磨きました。
マホガニーのキャビネットは綺麗になりましたが、
ニッポノフォンのシールと言うか名前が消えてしまっているのが残念です。

■ニッポノフォン 手巻き蓄音機 №50。 (色々な記事から推測した型式)
色々な記事を読むと、ニッポノフォンとは、日本コロンビアの前身なんだそうです。
日本コロンビアとは、現在のデノン(DENON)と言う事になりますが、
ちょっと前までは、DENONを、デンオン、と読んでいました。
この蓄音機は、スピード調整をする部分(ガバナー)が壊れていましたが、
メカの分解クリーニングと注油、そしてガバナーの再生をして、動く様になりました。

■それなりに趣の有るホーンの色です。
ホーンの部分は、真鍮にニッケルメッキが施されている、
とされていますが、こんな色になっています。
下手に磨くと、この雰囲気が台無しになってしまうので、
そのままきれいに拭くだけに止めました。
さて、肝心な音はどうかと言うと、まあ、それなり、と言ったところでしょうか。
残念ながら、クレデンザなどと比べると、遠く及ばないです。
マイカのサウンドボックスなので、まあこんな程度だろうとは思いますが、
日本製なので、そこは評価してやりたいところですね。
回転精度はまあまあと言ったところです。
民謡のSPなんかを聴くと、それなりに雰囲気が有って良いですよ。
と言う事で、この蓄音機は当店店内の飾り物になっています。