DUAL1219 メンテナンス終了。
2016年 05月 02日

お客様から預かった修理品なのですが
とてもややこしいメカですので修理するのは大変です。
ターンテーブルの回転からオートチェンジャー機構などの複雑な動きまでを
モーター1つの動力源でやってのけるこのプレイヤーはすごいです。
ガラードやトーレンスなどもオートチェンジャープレイヤーを作っていましたが
この時代のエンジニアたちはどんな構造の頭だったのだろうかと思います。
修理完了して現在再生動作チェックをしていますが、
からくり人形のような動きとその正確さには感心します。

北村英治オールスターズ+シャープス&フラッツ を聴いてみる。
このレコードはDUAL1219と同じ年代に販売されていました。
時代背景をそろえたレコード演奏という事になるのですが
その時代の映像が目の前に浮かんでくるような気がします。
そしてレコード演奏が終わるとスーッとトーンアームがアームレストに戻り
カチャッという音とともにターンテーブルの回転が止まります。
DUALのプレイヤーは、どこがどうという音がしている訳でもないのですが
すごくバランスの取れたプレイヤーなんですね。
特に解像度が高い訳でも無い、すごくワイドレンジかと言うとそうでもない、
でもハウリングマージンは有るのでボリュームを上げても破綻しない。
とても上手く音楽を聴かせてくれるプレイヤーです。
しかしこのDUALもコンディションの良いものが減ってきています。
なんともだらしのない音しかしない個体が多くなってきています。