人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日頃の体験のメモです。


by sound-pit
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

トーレンス TD124MK2 メンテ完了。

トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09493977.jpg
■トーレンス TD124MK2のメンテが完了しました。

とても綺麗な状態でしたので、ほとんど全個所のメンテになってしまいました。

トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09494688.jpg
■オリジナルのオルトフォンRMG212ですが
ご多分に漏れずウエイトが垂れていたので、これも綺麗にメンテしました。

ウエイトの垂れだけではなくベアリングも交換していますが
中古品が1本買えるほどの修理代が掛かってしまいました。


トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09495417.jpg
■アームボードの裏です。  アームボードも新品を使用。

トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09500134.jpg
■メカ部分もリンクなどが錆びていなかったので洗浄して再組立て。

リンク部分が錆び錆びになっていたりした時点で
メンテしようという気が無くなりますね。

モーターは分解した時点で終わってしまいますので、
分解せずに特殊な方法で洗浄。
およそ3回転ぐらいでほぼ正常な回転数まで達します。


トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09500871.jpg
■水準器も枯れておりません。 アームベース取り付けねじも綺麗です。


トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09501844.jpg
■ステレオレコードで再生チェック。
トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09502738.jpg
■ステレオレコードで再生チェック(ポピュラー)。
トーレンス TD124MK2 メンテ完了。_b0262449_09503332.jpg
■モノラルレコードで再生チェック。

いろいろなレコードで試聴しましたが、とても良い音楽を奏でてくれます。

プレイヤー本体はもちろんトーンアームまで全面的にメンテしましたが
やはりキッチリしたものはその製品らしい音がします。
とても軽やかな音で鳴ってくれました。

アルミのターンテーブルマットも歪がありません。

気分良く使える様にするには
それなりに良い個体を手に入れることが先決で
その後にそれなりの手を入れるという事が大事なのです。

最初の段階でコンディションが良くないものは
見えない部分に色々とやれが来ています。

そういう製品はいくらメンテナンスしても
その製品らしい音は出てくれません。
長い間この仕事をしてきて強く思う事なのです。

オーディオ機器は氏より育ちです。
生まれが一緒でも育ちが違えばコンディションはまちまちです。

僕は骨董品集めをしたい訳ではない。

当時の人たちはどういう音を聴いていたのだろうか
それが知りたいのです。

そして知れば知るほど
当時の人は『ほこり臭い音』を聴いていたのではない
ということが分かるのです。

今でも十分通用するようなハイファイな音を聴いていたのです。







by sound-pit | 2016-06-21 10:18 | ヴィンテージオーディオ