先日の創業祭で中古レコードと共にオープンリールテープが売られていましたが
気が付いた方はいらっしゃいますでしょうか。
お客さんと一緒にそのテープを見ていたのですが
良さそうなものが有ったので僕もつられて買ってしまいました。
■時間の空いた時に聴いておりますがやっぱりテープの良いところは有りますね。
■先日の創業祭で買ってきたテープです。
まだ全部聴いておりませんが早速下記の2アルバムを聴いてみました。
◎アルビノーニ/4つのオーボエ協奏曲(ハインツ・ホリガー)
オーボエってこんなに良い音で聴けるのか、と思うほど抜けの良い音で鳴ってくれました。 全然音のキツさが無く爽やかに音が抜けていきます。
◎PHASE4/新ホリデイ・イン・ジャパン(ウエルナー・ミューラー)
音が出た瞬間、ハッと思うようなリアリティーを感じます。音の実在感と言う物を改めて考えさせてくれる様な音なのですね。
このアルバムは僕が幼少のころに親父が鳴らしていた曲なのです。新ホリデイ・イン・ジャパンという事で当時聴いていたレコードとはアレンジが少し違いますが
僕にとってはとても懐かしいアルバムです。

■プリアンプはマッキントッシュのMX110、
メインアンプはトライオードのTRX-M300REFERENCE、
スピーカーはTANNOYのウエストミンスターROYAL HE、
という組み合わせなのですがかなり良い音が出ていると思います。
特にトライオード・TRX-M300Rの音には感心します。
お金を掛けて作れば良い音がするのだ、という見本のようなアンプです。
■久しぶりにオープンリールテープを聴いてみて思った事は、
ダイナミックレンジ感の有る音とフォルテで音が不安定にならないことです。
アナログレコードの再生で誰もが一度は経験されている事だと思うのですが
ピアノの強音部分とか歌物のフォルテ部分、いわゆる一番おいしいところ
というかクライマックスのところで音が不安定になる時が有りますね。
最悪の場合は音が歪んでしまう場合があります。
原因としては、針先の摩耗、ダンパーの劣化、不適切な針圧、アームの不具合、
アームの調整不良、などなど色んな事が考えられます。
中古レコードの場合はレコードの音溝がつぶれてしまっている場合もありますね。
でもテープ再生においてはそういう不安感は殆ど無いです。
ああ~、ここで!
という部分でも何の問題も無くサーっと再生して行ってしまいます。
当然程度の良くないレコードのようなスクラッチノイズ(プチプチ音)も出てきません。
まさしくこの部分がテープ再生の良さなのですね。
■だからと言ってテープで聴くのか、テープが手に入るのか、再生が面倒くさいよね、
と言われてみればそれまでの事なのですがテープの良さは確かに有るのです。
今となっては、テープを聴くという事はすごく贅沢な事なんだなあ、
そんな事を感じました。