待ちに待ったB&W 800D3、試聴する事が出来ました。
■B&W 50周年記念モデルとなる 800D3。
パッと聴いて思った事は中域の抜けの良さです。
中音域以上の構成は802D3と同じです、という説明を受けても本当にそうなのだろうかと思うぐらい一層見通しの良い音になった気がします。それに伴って低域の出方もかなり改善されています。しっかりとした低音再生というのはもちろん、音にならない音の部分というか空気感の再生も一線を引いて違うという感じ。
見た目は802D3とどこが違うのだという印象を受けるのですが出てくる音はちょっと違います。
これだけお店とは違う環境で聴いてみてもその違いを垣間見る事が出来るということはお店で聴いたらどんな印象を受けるのでしょうか。今から楽しみです。

■ウーファーユニットです。 左が800D3に搭載の新ユニット。
わかり難い違いはマグネット部分の外観です。下へ行くほど(写真を見て)直径が小さくなっています。
これはピストンモーションがよりリニアになるように改善した結果なのだそうです。
センターキャップを固い素材(コーン紙と同じ素材)にして高調波ひずみが改善されたそうです。それが中域の改善にもつながっているらしい。
フレームがより強固になっているのは一目瞭然といったところです。
■ウーファーユニットのフレーム部分です。一段としっかりしたフレームになっています。
■ネットワーク部分とベース部分。ネットワーク部分: 左が800D3に搭載されているもの。ベース部分: 右に見えるのが800D3のベース部分。
ネットワーク部分ですぐわかる改善点は素子をより良いものに換えている事。上の方に見えている黒いコンデンサーがそれです。
ベース部分は使用する素材の変更によってかなり軽く、強固になり、なおかつ複合構造で共振を抑える事が出来たそうです。
実際にベースに触って叩いてみましたが確かに相当軽くなっているし共振も抑えられています。
802D3と比べても1.5kgしか重量が変わらない理由はこのベース部分の軽量化のおかげなのだそうです。(802D3/94.5kg ・ 800D3/96kg)
もし802D3と同じ素材のベースを使用した場合この800D3は802D3より相当重くなっていたとのこと。
という事はウーファーユニットの重量増加分以外にもかなりキャビネットの重量増加も有るという事です。
■マランツブランドの新製品 SACDプレイヤー SA-10 の試聴もしました。
※使用しているスピーカーはB&W 802D3です。
■上に載っているSACDプレイヤーは現行機のSA-11S3。
下の段に置いてある基板などは新しいSA-10に搭載されているDAC基板などです。
■上の段に載っているのが新製品SA-10です。
外観上の大きな変更はフロントパネルです。パネルの左右に有ったボタン類が無くなっているので見た目がスッキリしました。これは良いですね。
■新製品SACDプレイヤーSA-10を聴いてみました。
試聴システムは、プリアンプSC-7S2、メインアンプMA-9S2、B&W803D3です。
まず聴いてみて思った事は現行機のSA-11S3と比べてベールが少しなくなっているという事です。
音の混濁も少なくなっていると感じましたがその他の部分は正直なところ環境が違いすぎてこの場で無責任な評価は出来ないという感じです。もう一度お店のシステムで聴いてみたいところですね。
メーカーのホームページより:マランツは、スーパーオーディオCD/CDプレーヤー「SA-10」を
10月下旬に発売いたします。
SA-10は、マランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター
「Marantz Musical Mastering」を搭載。
一般的なICチップによるDACを用いずに、すべての処理を
オリジナルのアルゴリズムおよび回路で行うことにより、
理想的なサウンドを実現することができました。
また、最新世代のオリジナル・メカエンジン「SACDM-3」、
11.2 MHz DSD対応USB-DAC機能、コンプリート・アイソレーション・
システム・デュオ、HDAM®搭載フルバランス・ディファレンシャル・
オーディオ回路、ゲイン切替機能付きフルディスクリート・
ヘッドホンアンプなど、これからの時代におけるマランツのリファレンス
プレーヤーにふさわしい最先端、最上級の仕様を投入しています。
外観デザインについては、肉厚なアルミ素材を贅沢に使用した
プレミアムデザインをさらに洗練させ、よりシンプルに、
そしてより高級感を増した佇まいに仕上げました。
品名: スーパーオーディオCD / CDプレーヤー
品番: SA-10
カラー: ゴールド
希望小売価格: 600,000円 (税抜価格)
発売時期: 2016年10月下旬