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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。

トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19460291.jpg
■トーレンス TD111をモノラル様に使いたい
というお客様の要望で組み立てました。

このトーレンスTD111は33回転のみのプレイヤーですが
動作原理はベルトアイドラ方式ですのでTD124と同じという事になります。

ただしピッチコントロールの方法は少し違っていて
TD124の様にマグネットを使うのではなく
アイドラを駆動するプーリー(ステッププーリー)がテーパーになっていて
アイドラーを上下させてピッチコントロールします。


トーンアームはオルトフォンのAS212です。
1970年代から80年代のトーンアームですがなかなかの優れものです。



トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19462543.jpg
■オルトフォン AS212 トーンアーム。

左横に置いてある丸い筒状のものはサブウエイトです。
このウエイトを取付ければSPUなどの重量級カートリッジを
取り付け出来ます。


トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19463239.jpg
■アームリフターの奥に見えるダイヤルみたいなものは
インサイドフォースキャンセラーの調整部です。
マグネットを利用してインサイドフォースを発生させていますが
レバーの調整でその量を可変できるようになっています。

このトーンアームが入荷したときは
インサイドフォースキャンセラーの部分が壊れていたので修理しております。

なおこのAS212はアームレストの腕が出ているものがほとんどの様ですが
この個体はアームレストを別に取り付けるタイプになっています。

本当はもう少し手前にアームレストを配置したかったのですが
アーム取り付けボードが三角状になっているので
その範囲内に取り付ける事としました。



トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19464175.jpg
■トーレンス TD111 + オルトフォン AS212。

TD111は
いわゆる鉄板フレームにアルミプラッターと言う成り立ちなのですが、
この鉄板フレームが心地よい雰囲気を醸し出しているのでしょうか。
モノラルレコードを色々聴いてみましたがとても良い雰囲気で鳴ってくれます。

ハイファイとは一体どういうものを言うのでしょうか。

良き時代の音楽を本当に楽しく聴かせてくれる。
ひょっとすると付帯音が乗りまくっているのかもしれない。
でも聴いていて楽しい。

モノラルのレコードをこういう音で聴かせてくれるというのも
ハイファイと言って良いのではないかと感じます。





トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19470445.jpg
■BENNY GOODMAN SWING INTO SPRING。

このレコードを聴いて
ヘレン・フォレストと言う女性歌手のファンになりました。

PERFIDIAと言う曲ですがとても可憐な歌声で歌っています。


トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19471209.jpg
■HARRY JAMES ㏌ Hi-Fi。

スカッとした気持ちの良いトランペットの音。

ヘレン・フォレストのファンになって
色々たどっていってこのレコードを買ったという事を思い出します。

I‘VE HEARD THAT SONG BEFORE
IT‘S BEEN A LONG LONG TIME

良い曲ですねえ。



トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19472963.jpg
■BROADWAY-MY WAY NANCY WILSON。

この頃のナンシー・ウイルソンを聴いてみて下さい。
ビックリするぐらいフレッシュな歌声と歌い方に出会えます。



トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19473764.jpg
■DATE WITH THE KING
BENNY GOODMAN 
His Sextet And Trio
ROSEMARY CLOONEY。

マイクで録ったまま、何もいじらずにそのままレコードにした、
と言うぐらい生々しい声と音が楽しめます。


トーレンス TD111を モノラルレコード専用に。_b0262449_19480122.jpg
■All Ster Series №1。 DIXIELAND JAZZ。

日本人のデキシーランド・ジャズ・バンドですが、
とても良い音楽が楽しめます。

この当時の演奏者と言い、録音に携わった人と言い、良いセンスしていますね。
今聴いても素晴らしい演奏と音で、楽しく聴く事が出来ます。

なんとメンバーの中に北村 英治さんも入ってます。

世良 譲(SERA JOE)さんも入っています。
この当時はセラ ジョーと名乗っていたんですね、

録音は 1957年10月17.18日 となっています。
北村英治さんも世良譲さんも若かったんですね。

そんなことを思い浮かべながら聴いている
というのもなかなか良いものです。

これこそ再生芸術というものではないかなあ、なんて思います。






by sound-pit | 2017-04-18 21:07 | 喫茶部 日々の動き