明けましておめでとうございます。
2018年初のブログ掲載です。
今年もよろしくお願い致します。
ここのところアナログプレイヤーの動きが激しいです。
喫茶部は試聴出来るプレイヤーが売れていってしまって
さみしくなってきています。
そこで昨年の後半よりほぼ3カ月掛かりになりましたが
ガラード301ハンマートーン仕様のレストアをして
2本アームのプレイヤーシステムを組みあげました。
■この製品は売約済になりました。
■ガラード301ハンマートーンレストア機搭載のプレイヤーシステム完成です。
トーンアームはSME3012の中古品とオルトフォンRMG309ⅰの新品を取付けています。
■外装のハンマートーン塗装は化粧直ししています。操作プレートも新品に交換、取り付けねじも新品に交換、内部のパーツもアイドラーやマウントゴムなどなど、交換しなければならないものは交換しています。
■SME3012にはオルトフォンのCG25D、オルトフォンRMG309ⅰにはSPU-GTE、を取付けてみました。
この状態で試聴してみましたが重心が低く、押し出しが良く、密度の濃い音が出てきました。
■どうせならという事で、3本アームのシステムにしてみました。
もう一本ショートアームが取付け出来る様に下処理がしてあるベースだったので、どうせならという事でもう一本増やしてみました。増設したショートアームはオルトフォンのRMG212ⅰです。
このショートアームはアームが向こう側になっているので慣れないと操作がし難いです。ですので『AL 1』と言うアームリフターも取り付けています。
■ガラード301の場合SME3012は高さが合わないのでスペーサーを使用して取付ベースを少し上げています。
■RMG212iとRMG390はお互いに干渉しない位置に取り付けています。
■ガラード301ハンマートン・3本アーム仕様完成です。
この後、ステレオLP、モノラルLP、SPレコード(78回転)を試聴してみました。
RMG212ⅰにはCG25DRMG309ⅰにはSPU-GTE、SME3012にはピカリングのカートリッジ(SP針)を取り付けて試聴開始です。
■ステレオ盤をオルトフォンのRMG309ⅰ/SPU-GTEで、
モノラル盤をオルトフォンのRMG212ⅰ/CG25Dで、
SP盤(78回転)をSME3012/ピカリングNT/AT・1527針で
再生しています。
プリアンプはマッキントッシュのC20、
メインアンプはマッキントッシュのMC240、
再生するスピーカーは ALTEC・817A システムですが
すごく良い雰囲気を醸し出してくれます。
この様なアンティークなアナログプレイヤーというものは
色々な付帯音が付きまくっているのかもしれないのですが
人間が聴いて如何に心地良く聴く事が出来る音にチューニングするか
と言う事が大切だと僕は思っています。
地球上で共振しない物なんて有るのでしょうか。
おそらくそれは無いと僕は思っています。
プレイヤーもカートリッジもトーンアームもプレイヤーの台も
プリアンプの素子もメインアンプの素子もシャーシーも、
スピーカーキャビネットもフレームも、ホーンも、
そしてオーディオラックも、
全て共振しない物なんて無いですね。
ならばその共振とうまく付き合って
生身の『人』が聴いて心地良い音に仕上げる事
が大事なのではないでしょうか。
現在のシステムで鳴っている音はそんな音がしています。