少し前にNAGRAのCLASSIC AMPを試聴して頂いたのですが
この度お買い上げいただく事になりました。
■NAGRA CLASSIC AMP がシステムに導入されました。
オーディオラックもオークの無垢材で特注したものです。少々大きめのラックになってしまいましたが下に設置してあるマッキントッシュMC2000の放熱も考慮したサイズになっています。
■入力系はアナログプレイヤーが主軸になっています。EMTの930stでステレオレコードEMTの927でモノラルレコードとSPレコードを再生出来る様にしています。
NAGRAのCLASSIC AMPは主にボクサティブのアンペジオシグネチャーを鳴らしたいという事で導入されたのですがセットアップ直後はすこし希薄な音というかやや押し出し感の無い音でした。
色々セッティングの見直しをして電源周りの配線方法を変えたりして最後はお客様の求めている音が出る様になったのですがオーディオというものは本当に難しいですね。
最終的にどこがどうなったのか、と言うとそれほど大きな変更は無いのですが追い込んでいくと確実に音が変化していきます。
お客様の感想を聞き、色々とセッティングを追い込み、およそ3時間の作業で納得して頂ける音になったのですがただ単に製品を買ってきて、ただセットしただけでは本当に良い音と言う風にはならないですね。
それぐらい音の環境を整えるという事は難しいです。もちろん製品のエージングというものも有るのですがそれだけではないです。
お客様それぞれで音の好みは違うのですがお客様が何を求めているのかお客様がこの製品に何を期待しているのか音を聴きながらお話をしながら音をまとめていくこれこそが僕たちの役目なんだなあ、そんな事を強く感じた納品日でした。
音は育つと言いますが、良い音が出てもその先どういう風にこの音が育っていくのか、そこまで見通せるように調整しなければならないです。