エレクトロボイス ザ・パトリシアン 音出ししています。

現在喫茶部では

エレクトロボイスのザ・パトリシアンを鳴らしています。

■色々なスピーカーを在庫しておりますので全てのスピーカーを毎日鳴らしているという訳ではありません。
今回はお客様からのご希望でザ・パトリシアンを鳴らしました。
やはり、しばらく鳴らしていなかったので最初のうちは寝ている様な音しか出てきませんでしたが２時間もすると俄然音のノリが良くなってきます。悠々とした音と言うか安心して聴いていられる音色で鳴りだします。
こういうところは楽器と同じですね。
スピーカーユニットはもちろんネットワークの素子からキャビネットまで息を入れてやるとだんだんそれに応えてきます。

■まずはザ・パトリシアンの時代を考えてモノラルレコードを色々聴いてみました。
クリス・コナー、ビリー・ホリデイの声、アートペッパーのサックス、とても厚みの有る音で鳴ってくれます。
巌本 真理のバイオリンの音色、キルステン・フラグスタートの声、ハンス・ホッターの声、フィッシャー・ディースカウの声、モノラルレコードの良さが際立っています。




■ステレオレコードもいろいろ聴いてみました。
ラフマニノフ　ピアノ協奏曲　第3番、
ダイナミックなバイロン・ジャニスのピアノが良いですね。
ベートーベン・エグムンド（セル/VPO）、麗しくも重厚なサウンド、見事な録音です。
新・鈴懸の径　鈴木章治とリズム・エース、僕のお気に入りの和ジャズです。のびやかで哀愁の有るクラリネットの音が素晴らしい。



■最後にオープンリールデッキも聴いてみました。
使用しているテープデッキは スチューダーのB62 です。
演奏はカウント・ベイシー・アンド・ヒズ・オーケストラ曲目は、Idaho・Blues In My Heart・I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You・Red Roses For Blue Lady・Moonglow・などなどです。
業務用として使用されていたマスターテープですがテープならではのとても安定した音が魅力です。
再生したテープはもちろん 38㎝/ｓ 2T ステレオ録音です。

■久しぶりに火を通したというか一日中鳴らし込んでみたエレクトロボイス/ザ・パトリシアン、やっぱり大きなスピーカーから出る音は違います。
後ろでリズムを刻んでいるドラムの音、低音楽器の音、無理なく再生しているところが素晴らしい。
ボリュームを絞り込んでも実体感の有るバスドラなどの音、ホールトーンの聴かせ方、安心して体を預けられる音です。