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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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N市Sさん宅オーディオルームをリフォーム。

N市Sさん宅オーディオルームをリフォーム。_b0262449_13050029.jpg
■天井の張り直しをしているところの写真です。


Sさん宅のオーディオルームは
ここまで到達するまでに長い道のりが有りました。

Sさんから最初に相談を受けたのは今から数年前の事。

一番最初の相談は低音が出ないという悩みでしたが
Sさん宅までお伺いして思った事は
そもそも全体的に音が死んでいるというのが第一印象。

しかし、建てて間もないオーディオルームだったので
大幅な変更は出来るはずも無く
まずは壁面の構造を少し変更することから始まりました。

ここで第一段階の低音が出ないという部分は少し改善。


その次の相談は高域の騒がしさです。
これは床の硬さが主な原因だったので床材の変更でかなり改善。


しかしここまでやっても、
なんとなく落ち着かない音が気に入らないと言う。


それで今回の天井の張り直しをする事に至ったのですが
正直なところこれはもう最初から分かっていた事なのです。

でも、最初に相談を受けた時はそこまでの事は言えません。
なぜなら出来上がって間もないオーディオルームだったからです。








N市Sさん宅オーディオルームをリフォーム。_b0262449_10340316.jpg
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■リフォームが終わったオーディオルーム。

ようやく落ち着いて音楽を聴けるお部屋になりました。


低音が出なかったオーディオルーム。
なんとなく騒がしい音が付き纏っていた。
聴いているとすこし苛立ってくる様なの高域の響き。
なんとも落ち着かない散漫な音。

相談が有ってからもう何年の時が経過した事でしょう。
やっとこの悩みから解放されたお部屋になったのではないか
と思います。


ボーカルも違和感なく真中に定位します。
音像も下がりました。
高域の騒がしさも無くなりました。
低域から中域にかけての欠落感も無くなりました。
低域の階調も分かる様になりました。


天井が高過ぎても低過ぎていけない。
緩い床もいけないが固過ぎる床も考えもの。
吸音すれば良いと言うものでもない。

部屋の床面積と寸法比にもある程度の法則が有りますね。

吸音も適度な吸音で止めておかないと
つまらない音になってしまいます。


という事で、ここからはお部屋のエージングです。
天井はまだ張ったばかりなので馴染むのに数か月は掛かるでしょう。

このあと本棚やレコード/CDラックなどを設置する時に
どこへ置くかを注意すれば良いと思います。

自然に音が落ち着いていく事でしょう。








■Dead(デッド) ➡ 音が死んでいる、音の響きが無い。
野原で歌を歌うとへたくそに聴こえます。
言い換えれば、野原に置いてあるスピーカー、
みたいな音では響きが無さすぎて困りますね。

■LIVE(ライブ)  ➡ 音が生きている、残響が有る。
お風呂場で歌を歌うと歌が上手になった様な気がします。
しかしあまりにも残響が多すぎると
オーディオ的にはちょっと問題です。
でも適度な残響は絶対に必要です。




■家庭で音楽を聴くという事は。

スピーカーやオーディオ機器の粗探しをしている訳ではないです。

手持ちのLPやCDのなかに大変録音の良いものが3割、
合格点が5割ぐらい有ると仮定します。

録音が悪いものは仕方がないにしても
その8割のソフトは良い音で聴きたいですね。

オーディオというものは、音楽(音が楽しい)を聴く手段です。
録音が良い悪いを検聴している訳ではないのです。












by sound-pit | 2019-03-09 13:12 | オーディオルーム