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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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N市Sさん宅オーディオルーム ほぼ完成。

兼ねてから相談が有ったSさん宅。

何度となく改善を進めていったオーディオルーム。

今回が最終章となります。


N市Sさん宅オーディオルーム ほぼ完成。_b0262449_17472062.jpg
■リスニングポイントから見た風景。
今回の変更点は床のボードを入れた事です。

今までもこの様なボードを
色々なお客様宅で施工してきましたが
たいていの場合は床の強度が不足しているので
補強を兼ねて施工してきています。

でもこのお客さん宅は違います。
床が固すぎて『ゆとり』の無い音
になっていたのです。

その固い床から『絶縁する』という考えで
今回はボードを敷き込んでいます。

結果は予想していた通りでした。

音楽にしなやかさが加わり奥行き感が増し
音像の『座り』がより良くなりました。


■スピーカーのセッティングについては
TANNOYを外側に、アヴァンギャルドを内側に、
と言う風にセットし直しています。

これはスピーカーシステムの性格と音楽の相性
を考えてそうしました。



■TANNOY/ウエストミンスターROYAL。
出来るだけ左右の距離を持たせています。

大編成クラシックは
楽器の配置が良く分かるようにしたい。

バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、などなど
の位置関係が良く分かるようになりました。

なおかつ奥行きも感じるような音に
セットしています。

コンサート会場で聴いている様な
音に包まれる感じが出てきました。

TANNOY/ウエストミンスターROYALも
ようやくそれらしい音になってきた
という気がします。



■アヴァンギャルド/DUO:
TANNOYの内側にセッティング。

ジャズについては、最近の録音は別として、
50年代後半から60年代にかけての録音を聴いてみると
『右と左に鳴き別れ』みたいな録音が多いです。

左からサックス、ほかの楽器はぜんぶ右から、
と言う様な録音が多いですね。

この様なレコードはあまりスピーカーを離すと
真ん中がお留守になってしまいます。

それに良い時代のジャズはモノラル録音が多いので
DUOは内側にセットした方が良い。

もちろん
アヴァンギャルドでクラシック音楽
を聴いても良いのですが
せっかく性格の違うスピーカーを
2種類持っている訳ですので
この様なセッティングにして
使い分けたほうが良いと考えてます。





■これでSさん宅の気になっていたところは
全て改善しました。

最初の事を思うと相当良い環境になっていると思います。

これ以上の事になると建て直しになってしまうので
あとは、本棚やレコード棚、椅子、テーブル、
などの配置で音をコントロールすれば良いでしょう。

長い道のりでしたがこれで一区切り
あとはひたすら音楽を聴いて頂きたいです。




■一連のお部屋の改善で一番効いたのは天井です。

天井の高さを変えてから
とても居心地の良いお部屋になりました。

音楽を聴いていなくても
そのまま居続けたいお部屋というか
心から寛げる部屋になったような気がします。

いつも僕が口にする事ですが
居心地の良いお部屋は
オーディオルームとしても最高です。










by sound-pit | 2019-07-09 21:54 | オーディオルーム