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N市Sさん宅オーディオルーム ほぼ完成。
2019年 07月 09日
兼ねてから相談が有ったSさん宅。
何度となく改善を進めていったオーディオルーム。
今回が最終章となります。
■リスニングポイントから見た風景。今回の変更点は床のボードを入れた事です。
今までもこの様なボードを色々なお客様宅で施工してきましたがたいていの場合は床の強度が不足しているので補強を兼ねて施工してきています。
でもこのお客さん宅は違います。床が固すぎて『ゆとり』の無い音になっていたのです。
その固い床から『絶縁する』という考えで今回はボードを敷き込んでいます。
結果は予想していた通りでした。
音楽にしなやかさが加わり奥行き感が増し音像の『座り』がより良くなりました。
■スピーカーのセッティングについてはTANNOYを外側に、アヴァンギャルドを内側に、
と言う風にセットし直しています。
これはスピーカーシステムの性格と音楽の相性を考えてそうしました。
■TANNOY/ウエストミンスターROYAL。出来るだけ左右の距離を持たせています。
大編成クラシックは楽器の配置が良く分かるようにしたい。
バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、などなどの位置関係が良く分かるようになりました。
なおかつ奥行きも感じるような音にセットしています。
コンサート会場で聴いている様な音に包まれる感じが出てきました。
TANNOY/ウエストミンスターROYALもようやくそれらしい音になってきたという気がします。
■アヴァンギャルド/DUO:TANNOYの内側にセッティング。
ジャズについては、最近の録音は別として、50年代後半から60年代にかけての録音を聴いてみると『右と左に鳴き別れ』みたいな録音が多いです。
左からサックス、ほかの楽器はぜんぶ右から、と言う様な録音が多いですね。
この様なレコードはあまりスピーカーを離すと真ん中がお留守になってしまいます。
それに良い時代のジャズはモノラル録音が多いのでDUOは内側にセットした方が良い。
もちろんアヴァンギャルドでクラシック音楽を聴いても良いのですがせっかく性格の違うスピーカーを2種類持っている訳ですのでこの様なセッティングにして使い分けたほうが良いと考えてます。
■これでSさん宅の気になっていたところは全て改善しました。
最初の事を思うと相当良い環境になっていると思います。
これ以上の事になると建て直しになってしまうのであとは、本棚やレコード棚、椅子、テーブル、などの配置で音をコントロールすれば良いでしょう。
長い道のりでしたがこれで一区切りあとはひたすら音楽を聴いて頂きたいです。
■一連のお部屋の改善で一番効いたのは天井です。
天井の高さを変えてからとても居心地の良いお部屋になりました。
音楽を聴いていなくてもそのまま居続けたいお部屋というか心から寛げる部屋になったような気がします。
いつも僕が口にする事ですが居心地の良いお部屋はオーディオルームとしても最高です。