皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日もサウンドピットの来客は少ないです。
緊急事態宣言、
皆さん厳粛に受け止められているようですね。
こんな時だから、お家で音楽を楽しむ、
というのも良いのではないかと思います。
サウンドピットの方も
普段出来なかった細々した作業を
順次片付けているところです。
展示品やお店の飾りになっている
懐かしいラジオなどを
並べなおしていて思いつきました。
今回は
自分の生い立ちみたいな話も交え
お店にはこんな物も有るよ。
というお話を掲載したいと思います。
すでに掲載していることで
ダブっている話題かもしれませんが
その点はご容赦ください。
サウンドピットは
創業38周年を迎えようとしています。
長いと言えば長いし道半ばと言えば道半ば、
終わりの無い修行の日々を過ごしてきています。
今後もまだ修行の道を歩んでいく事になるでしょう。
オーディオ道は終わりの無い趣味なのです。
だから面白い。
■ここからは自分の趣味も交えて
コツコツ集めてきたモノを紹介します。
■奥に見えているのはエジソン型の蓄音機。※お店の飾り・非売品。
円筒型と言うか蝋管式蓄音機で縦振動で音が出ます。
この蓄音機はレコード溝に沿ってサウンドBOXが平行移動します。
※円筒型レコードは音の大きさによって縦振幅で音が刻まれている。
※蝋管式のほかに円盤式の縦振幅レコードもある。
Pathé (仏)の蓄音機も聴いたことが有るがそのパテの蓄音機は縦振動レコードだった記憶。
※のちのレコードは横振幅になる。現在一般的に聴いているモノラルLPは横振幅。
※現在に至るステレオレコードは45-45度方式ステレオ盤。簡単に言えば縦振幅と横振幅を足したような動きをする直交振幅記録。

■これがエジソン式の蝋管(レコード)。
写真のものはかなり聴き込んだ物なので音は良くないが良い状態で残っているものはちょっと驚くような音が出ます。
なんと言っても今から100年以上前の製品。(1800年代後半だから日本は明治時代)今でも音が出ること自体がすごい。
今思えばリニアトラッキング方式の走りの製品とも言えます。
ホーンもサウンドポックスからのストレートのホーンです。すごいですよね(笑)。
最初はまともに回らなかったので自分で直しましたが今は完動品です。
この蓄音機から音が出ると本当に感動しますよ。
※このエジソン型の蓄音機はアメリカ旅行へ行った時に見つけて持ち帰ったもの。
これには思い出が有ります。
壊れるといけないのである程度分解して衣類で包んで旅行カバンに詰め込み機内持ち込み荷物として
保安ゲートを通ったのですがその時に事件が発生。
数人の保安官が寄ってきて取調室に連行された。そして質問攻めにあう。
これは何だ! と言う質問にとっさに言葉が出てこない・・・。
どうしようかなどうしようかなと思っていた時に思い出した。
そうか! Talking machine と言えばいいんだ。
保安官に Talking machine と伝えたらカバンの中を開けてチェックして無事解放。やれやれ。
あと10分取り調べに時間が掛かっていたら飛行機に乗れないところでした。
ゲートを通った時の写真をその場で見せてもらいましたが金属の部品ばかりで出来ているしホーンも細くて長いので機関銃か何かに見えたのでしょうね。(笑)。
平常心の時ならフォノグラフとかグラモフォンとか色々言葉が出てきたと思うのですが焦りまくっていた時だったのでなかなか言葉が出てこなかった。
でも今思えばこの蓄音機はトーキングマシンで正解だったのです。
捕まった時には本当にびっくりしましたよ。真っ青になるとはこのことです(笑)。


■ニッポノフォン 手巻き蓄音機
№50。 (色々な記事から推測した型式)
※これはお客様からお店の飾り物として頂いた物。非売品。
色々な記事を読むと、ニッポノフォンとは、日本コロンビアの前身なんだそうです。
日本コロンビアとは、現在のデノン(DENON)と言う事になりますが、
ちょっと前までは、DENONを、デンオン、と読んでいました。
この蓄音機は、スピード調整をする部分(ガバナー)が壊れていましたが、
メカの分解クリーニングと注油、そしてガバナーの再生をして、動く様になりました。
※当ブログで紹介済みです。
https://soundpit27.exblog.jp/24479008/
■事有るごとに書いている事ですが
僕はラジオ屋の息子として生まれています。
私の父はラジオ屋と言われている時代から
お店をやっていました。
そんな事もあって僕は生まれたときから
音の出る色んな機器に囲まれて育ちました。
と言うか、
そういう恵まれた環境に育っています。
小学生の頃は、お店の奥の倉庫に
シャーシーだけで置いてあったラジオを
自分の部屋に持ち込んでいたものです。
(多分売れ残り品だったと思う)
当時のラジオには
ピックアップ(PU)入力が有って
クリスタルカートリッジを直接入力
できるようになっていましたので
このラジオのシャーシーを2つ用意して
12㎝ぐらいのフルレンジスピーカー2個で
アナログレコードのステレオ再生を
していたものです(笑)。
そんなこともあって
ラジオと言うものには別格の思いが有り
使いもしないのに機会が有れば
手にしていました。
■RCA(米国)携帯ラジオ(真空管式)。※お店の飾り・非売品。
これは電池で動く真空管式ラジオ。アメリカ旅行で見つけて買ってきた物。
これも音が出ない状態でしたが苦労して音が出るようにしています。
■東芝真空管式ラジオ。 これも完動品です。
形が面白いですね。
■シャープ 真空管式ラジオ。
中波(ラジオ)と短波が聴けます。
これも完動品。
お店に有ったゲルマニウムラジオでした。
今でいうキットですね。
そんなころは原理も何も知らず
説明書通りに組み立てて
音が出ただけで喜んでいたものです。
初めて作ったのに音が出たのを見て
父が感心していたことを思い出します。
門前の小僧っていうやつです(笑)。
その時に使ったイヤホンは
クリスタルイヤホン。
今の人には
さっぱりわからない事でしょう(笑)。
そうそう、
ゲルマニウムラジオと言えば
アンテナは100Vのコンセントから
直接取っていた。
なぜなら100V電源は
巨大なアンテナになるからです。
今の時代ならとんでもない話、
絶対にPSEは通らないでしょう(笑)。
今思えば怖い事をやっていたものです。
これもある程度の年齢の方にしか通じない話で
一般的にはちんぷんかんぷんの話ですね。
こういう風に歴史と言うものが
忘れ去られていくのです。(笑)。
そして中学生になったころだろうか
電子ブロックと言うものが出てきて
それを使って回路の勉強をしたものです。
その中学生ぐらいになってからの事ですが
初めて本格的なステレオ装置と言うものを
自分の部屋へ持ち込んで聴いていました。
そのころはほとんどの人が
レシーバーと言うものを使っていました。
レシーバーとはどういうものかと言うと
FMラジオと中波ラジオと
インテグレーテッドアンプが一体になったもの。
そんな当時のステレオ装置と言うと
アンサンブルステレオとか
セパレート型ステレオが一般的。
セパレート型ステレオ装置の
真ん中のキャビネットには
アナログプレイヤーとアンプ部が入っていた。
言ってみれば
そのアンプ部分を単体にして販売していたものが
レシーバーと言えるでしょう。
メンテ済、完動品。
AM・FMマルチ・AUX・PHONO(MM/XTAL)
TAPE HEAD 入力装備。
真空管式レシーバー。
トリオのレシーバー、懐かしいですねえ。
この機種とは違いますが
中学生のころに聴いていたステレオ装置は
トリオのこういうアンプだった。
僕の装置は、
KS(鈴木電機)
と言うメーカーのアナログプレイヤー
(クリスタルカートリッジのステレオタイプ付き)と
トリオのレシーバーと
パイオニアのPE20と言うユニットと
オカダのバスレフスピーカーボックス2個
でした。
中学生の時ですよ。
今思えばすごい事なんです(笑)。
兄はパイオニアが試作した
50L6と言う出力管を使った
OTLアンプを使っていました。
メンテ済、完動品。
FM(ステレオ)、FM、AM、
PHONO(MM、XTAL)、AUX。
丸いチューニング・アイが懐かしい。






■H.H.SCOT (米国)。TYPE399。 stereo master。
メンテ済、完動品。
PHONO,FM/AM STEREO、EXTRA。
2個のチューニング・アイ(縦形)が良いですね。
チューニングダイヤルが2個ついていると言うところが面白い。デザイン的にもカッコいい。
右と左と違う局の音が出せます(笑)。
とにかくこのレシーバーは美しい。見ているだけで楽しい製品です。




■ALTEC 711A(米国)。SOLIDSTATE STEREO MUSIC CENTER。
メンテ済、完動品。
TAPE HEAD、PHONO、FM、EXTRA。
これはトランジスター式のレシーバー。ALTECファンなら持っておきたいアンプですね。
パネル左側にあるALTECのマークがカッコいい。(指揮者のマーク)
今となっては貴重なパワートランジスターも良いです。
※このアンプはお客様から譲り受けてこちらでメンテナンスしたものです。
■こんな感じで、文脈も滅茶苦茶取り留めも無く書いてしまいましたがオーディオと言ってもガチガチのオーディオだけがオーディオではない。
言ってみればこういう古い装置で当時の音を楽しむというのも立派なオーディオ道なんですね。
■真空管式の簡単なアンプが内蔵されたプラスチック製のチープなアナログプレイヤー。トーンアームもプラスチック。
カートリッジはクリスタル。
そんな装置で聴く昭和歌謡もなかなか良いものです。
時代の音楽は時代の装置で蘇ります。
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