人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日頃の体験のメモです。


by sound-pit
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

YL音響・オーケストラ、メンテナンス完了です。

YL音響・オーケストラ、メンテナンス完了です。_b0262449_09355103.jpg
■YL音響・オーケストラ。

メンテナンス完了です。
※傷防止のためにマットで養生しています。


外観もメンテナンス、
各ドライバー類もメンテナンス、
ネットワークもメンテナンス、

結果的にかなり良い仕上がりとなりました。

ネットは雰囲気が無くなってしまうので
そのまま流用、ほころび部分も修理しました。






YL音響・オーケストラ、メンテナンス完了です。_b0262449_09355754.jpg
■音を出した瞬間、
ちゃんとメンテナンスして良かったなあ、
と言うのが第一印象です。

これは歴史に残るスピーカーだと思います。


前にも述べましたが
お部屋がまるごとホーンみたいな
超ド級のマニア宅に伺って
聴かせていただいた事も有るのですが
なんとも表現しがたい音がしていた
と言う経験が多いオールホーンシステム。

今回のこのオーケストラを聴いて
メーカーはこういう音を目指していたのか
と再認識しています。

セオリー通りにメンテナンスをやっていくと
やはりそれに応えてくれるのがオーディオ機器。
やるなら徹底的にやるべき。

今回苦労したのはネットワークとキャビネット。

ネットワークについては
色々な有名メーカーのパーツを試してみましたが
なんだかしっくりしない。
低域側のコンデンサーの選択に苦労しました。

当然当時のコンデンサーが手に入るわけではなく
色々探しましたが今回採用したコンデンサーにしてみたら、
あら不思議、シームレスな鳴り方になったのです。

これから細部にわたって微調整していきますが
これが半世紀以上前に作られたスピーカーシステムとは
とても信じられないです。





YL音響・オーケストラ、メンテナンス完了です。_b0262449_09501680.jpg
■これが
YL音響・オーケストラ のキャビネット構造。

この時代は
家庭用としてどういうシステムが良いのか
色々試行錯誤して追及していったら
こういう製品になった、
という感じで作られています。

この当時は
いくらの価格で販売するかと言う事は
考えていなかったのではないかと思います。




※今回のオーケストラのメンテに際し
ある方から貴重な資料を提供して頂きました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。







by sound-pit | 2020-05-09 17:56 | 喫茶部 日々の動き