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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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邦楽『長唄』のLPレコード。

邦楽『長唄』のLPレコード。_b0262449_17400875.jpg
■日本コロンビアの長唄のLPレコード。

このレコード。
お客様がお店に持ってきてくれました。


『お母さんが長唄をやっていたと聞いたから
このレコードは差し上げますよ。』

『え!本当ですか?』


自分としてもこの曲(松の緑)は特別でしたので
ご厚意に甘えて頂く事にしました。




■先日の事ですが、
オーディオ製品納品後に
お客様が掛けてくれたレコードを聴いて。

長唄ですね、この曲は松の緑ですね。
歌詞も分かりますよ。

僕の母親が長唄をやっていたので
この曲は何度も聴かされましたよ。
いやあ~、懐かしいなあ~。

そうお客様に伝えると
そのあと話がが弾みます。



■それにしても
こんなにいい音で録音されている
というのは驚きですね。

僕が小さい頃の話ですが
我が家では母の姉妹が集まると
いつも長唄の練習をしていました。

そんな環境に育った僕は
自分の意思とは関係なく
長唄に親しんでいたとも言えますね。

そういう事も有って
長唄はある程度知っています。
口ずさむ事もできますよ。

そんな話で盛り上がったのです。



■この様な経緯で
このレコードを頂く事になったのですが、
お店で鳴らしていて改めてその音に感動します。

どういう場所で録音したのか
どういう機材で録音したのか
録音技師はだれなのか
そのような事は一切書かれていない。

書かれているのは
唄方、三味線方、鳴物など、演奏者の名前と
(名前をどういう風に言ったのか記憶にない)
長唄の解説だけです。

しかしこのレコードの音を聴くと
理屈抜きにすごい録音だと感じます。

その場の空気感はもちろん
邦楽独特の間と言うのか
演奏の緊張感がビンビン伝わってきます。

ピーンと張りつめた緊張感、
本当にびっくりです。

良い音と言うか良い演奏には垣根が無い。
ジャンルを超えた感動が有ります。
無条件に聴き込んでしまいます。

邦楽の良さを
改めて感じさせてくれるレコードです。



■演奏者の方々はもちろん
当時の日本コロンビアの録音技師
そのほかのスタッフの技量に
敬意を表したいです。


芳村伊十郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B3%E6%9D%91%E4%BC%8A%E5%8D%81%E9%83%8E

山田抄太郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%8A%84%E5%A4%AA%E9%83%8E















by sound-pit | 2021-08-09 10:19 | 喫茶部 日々の動き