㈱タクトシュトックが輸入を開始した
キース モンクスの
バキューム式レコードクリーナー
『Prodigy』を店頭に展示しました。
キース モンクスと言えば
大きなレコード店に行けば置いてあった
という記憶のレコードクリーナーメーカーです。
輸入元のホームページより:
英国キース・モンクス。
この名前に覚えがある方は
相当なアナログフリークだと思います。
1969年にBBCと共同で開発された
キース・モンクスのレコードクリーナーは、
改良を続けながら大英図書館と
米国議会図書館に正式採用され続けている
唯一のレコードクリーナーです。
最大の特徴はトーンアーム型の独自アーム。
内周から外周に向かってトレースすることで
溝ごとに吸引が可能。
これは盤面に薬液が一切残らない
唯一無二のバキュームシステムです。
どんなに完璧に洗えるクリーニング方法やマシーンも、
手間がかかっては”マイベスト"クラスのレコードを
キレイにするのが精いっぱいになってしまいます。
感動していただけると思います。
”Prodigy(¥195,800 税込)”から
取り扱いを開始いたします。
専用液(discOvery Digital)を使えば
アダプターなどを用いる事なく
SACDやBlu-rayなども洗浄できる優れもの。
映像のクリアさにも驚かれる事でしょう。
Redux(¥638,000 税込)も登場予定です。
■それでは、クリーニングを始めてみましょう。
■まずは製品の外観。バンブー(竹)で出来た本体。ターンテーブルと吸引アーム、それとバキュームシステム/廃液ボトル。一番右はクリーニング液のボトルです。
手前下、一番右はEP(シングル)盤アダプター。その次が照明用リモコン(後で説明)。レコードクリーニングブラシ。その手前がラバークランパー。です。
■各部位、および付属品説明。
製品取り扱い説明書の2ページ目より。
■バルネ・ウイランのLPをクリーニングしてみます。
まずはレコードをターンテーブルに乗せる。
■ラバークランパーにてLPを押さえてからクリーニング液を適量垂らします。
■クリーニングブラシをセット。
■クリーニングブラシでクリーニング液を均しているところ。
クリーニング液は多少多めの方が良いと思います。
一枚目はクリーニングブラシが吸う分も考慮する。
■クリーニング液を均したら電源スイッチを入れます。
ターンテーブルが回転しますのでクリーニングブラシをレコードと平行にして回転させながらレコード面をクリーニング。
クリーニング液で均等にクリーニング。
■バキュームアームをレコードレーベルに掛からない位置へ下ろします。
■ダイヤフラム式ポンプの吸引力によってクリーニング液を吸い取りながらバキュームアームが外周へ向かって移動します。
■バキュームアームが最外周まで移動したらクリーニング終了です。
レコードのB面も同じ要領でクリーニングします。
■レコードが奇麗になりました。(最初からついていた傷は別)
クリーニング後はほとんど乾燥が要らないぐらい奇麗に液が吸い取られていました。
■EP盤(ドーナツ盤)はアダプターを使用して同じ要領でクリーニングします。
※この場合ラバークランパーは逆さまにします。
■CDやSACDのクリーニングも専用クリーニング液を使用する事によって可能です。
ラバーキャップの直径がCDの穴に適合していますのでまずラバーキャップにCDをセットしてからターンテーブルにねじ込みます。
※LPレコード専用クリーニング液とデジタルディスク専用のクリーニング液(discOvery Digital)(別売)が用意されています。
■SACD/CDなどはこの様にしてセット。
輸入元の製品紹介ビデオより。
■LPディスクと同じようにクリーニングします。
クリーニングブラシ(エコ・ローラー)もLP用とデジタル用の2本揃えたいです。
(別売で用意されています)
(洗って乾燥させれば共用も可能ですが)
■クリーニング液。
右がLPレコード専用左がデジタルディスク専用(別売)。
■廃液ボトルには赤いフロートボールが入っていますが廃液が多くなると浮いてきてボトルがいっぱいになった事がわかります。
普通に家庭で使う事を考えるとこのフロートボールが浮いてくるまでにはかなりの枚数をクリーニングすることになります。
レコード盤クリーニング終了後、当面使う予定が無い場合は廃液を捨ててボトル内部を掃除した方が良いと思います。
※この方式が簡単で良い部分です。
背面に排水用のホースが有るわけでもなくこのボトルを外して廃液を捨てるだけです。大量の水を捨てるという作業も有りません。
■廃液ボトルはバキューム圧調整機能も兼ねています。
■バキュームアーム後ろの糸巻きの様なものは特に機能は無い。
昔のクリーニングマシーンについていた機能をデザイン化したものだそうです。
■さて、このカラフルなリモコン。
これは何のリモコンかと言うと照明用のリモコンです。
レコードクリーニング機能とは関係ありません。
■リモコンを使う事によって照明の色を変えられます。
ホワイトも含めると16色です。
明るさも変えられます。
もちろんこの照明はOFFにもできます。
■とにかくこのレコードクリーニングマシンは面白い!
レコードの洗い方とか、照明の色を変えられる機能とか、ユニークな製品です。
なんとなくからくり人形的な動きも見ていて楽しい。
いろいろな意見も有ると思いますがこういう遊び心が有るというのは良いですね。
製品開発をする姿勢として余裕が有るという証の様な気がします。
何が何でもこうでなきゃ、とか、これで起死回生を狙おう、とか、その様な悲壮感が伝わってきません。
こういう物を作ってみたよ。使っていると楽しいよ。どうですか?
気に入ったら買ってくださいね。
みたいな心の余裕さえ感じます。
こういう製品は好きです。
■キースモンクスはレコードクリーニングマシンメーカーとして半世紀ほどの歴史が有ります。
僕が若いころ足繫く通っていたレコード店に、キーズモンクスのクリーニングマシンが
デ~ンと置いてあったのが強く記憶に残っています。
レコードが汚れるとそのレコード店へ持って行ってキースモンクスで洗ってもらいました。
それも無料でやってくれました。まだまだ日本ものんびりした時代でした(笑)。
家に帰ってそのレコードを聴くと今までの音の曇りがスカッと晴れたような気持ち良い音になったという思い出が蘇ります。
そんなころのキースモンクスなんて業務用としての認識しか無く。
とても個人が買えるような代物ではなかった。
そういう過去の思い出を振り返ると、この『Prodigy』には特別の思いを感じるのです。
■キース モンクス『Prodigy』。
埃除けのカバーも付属しています。ボディーもカバーもバンブー(竹)製です。
下のボディーと何の関係性があるのか?と思うようなデザインのカバーですが、こういうところが面白い。
なんでもかんでも四角四面に考えない日本人では考えつかないこういう製品は面白いですね。
■タクトシュトックさんの製品紹介はこちら。
https://www.taktstock.co.jp/products/keith-monks/prodigy-record-cleaning-machine/