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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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JBL4320 メンテナンス。

お客様の要望により
JBLの4320を用意したのですが、
どうせなら外装を奇麗にしたい、
ウーファーもドライバーもネットワークも
全部見直してほしいと言う事でしたので
ユニット類をすべて外して
トータルの点検をしてみました。





JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10011199.jpg
■まずはスピーカーキャビネットの化粧直し。

元々それほど傷だらけでもなかったキャビネットですが
細かい傷も補修して全塗装。
やっぱり見ていて気持ちが良い状態に変貌。

再塗装はその塗料の材料に気を使います。
塗料を間違えると音が全然変わってしまうのです。





JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10011623.jpg
■スピーカーネットもクリーニング。

この4320の中古は
元々JBL4320のエンブレムが
奇麗だったのが救いです。

傷も汚れも黄ばみも無い
奇麗なエンブレムでした。




JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10010451.jpg
■キャビネット背面のプレートも奇麗。

ネットワークは分解してチェック修理、
再組立て/取り付け。

内部配線もオリジナルのままです。
実を言うとここが大事です。






JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10013823.jpg
■ドライバーは、
磁気回路のクリーニング、
振動板チェック、取付チェック、
バックカバーのスポンジ交換、
再組立て。





JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10022769.jpg
■ウーファーの2215Bは
ただいまエッジ交換中ですので
とりあえず在庫していた2205Bを取り付けて
マッキントッシュのC22とMC2255で
試運転の意味で鳴らしてみました。

やや低音の押しが無いものの
それなりに良い音で鳴ってくれています。

やはり一つ一つ修理と言うか
点検を積み重ねていくと
手間を掛けた分応えてくれます。

ただ古い音、ほこり臭い音、
ではないです。

今の時代になっても
その良さが十分に伝わってきます。

瑞々しい音が出てきました。






JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10025641.jpg
JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10030335.jpg
JBL4320 メンテナンス。_b0262449_10030943.jpg
■アキュフェーズのP-800。

総合メンテナンスが終了して
アキュフェーズさんから戻ってきました。

JBL4320を注文されたお客様は
このアキュフェーズP800で鳴らしたい
と言っています。

だったらその前に
全面的にメンテした方が良いですよ、
と言う話がまとまって
アキュフェーズに送ったのですが
その効果絶大。

ブロックコンデンサー
なども交換してあるのですが、
なんというか、
ビシッと整った音になりました。

マッキン同士の音もそれはそれで良いのですが
P-800で鳴らす事によって
より整理整頓されたような音で鳴る様になりました。

率直に良い音で鳴っているなと言う音です。


もう少ししたら
2215Bウーファーの修理が完成しますので
それで完結します。

元通りのウーファーに付け替えて
どんな音になってくれるのでしょう。

想像通りの音になってくれると思いますが
またその時はブログに掲載いたします。




■スピーカーシステム全体の総合メンテナンス。
メインアンプの総合メンテナンス。

一つ一つ修理代が嵩みますので
最終的には結構高いシステムになってしまう
と思います。

でも、そこまでやらないと
本当の音と言うかその製品が持つ音は出てこない。

僕はそう思います。


JBL4320クラスのスピーカーを
今製品化したら幾らになるのでしょうか。
きっと200万円コースになると思います。

P-800も
どうせなら良い状態で鳴らしてあげたい。

それを考えたら
メンテナンスにお金が掛かると言っても
仕方がない。
むしろ安いぐらいだと思います。


ここまでやらせてくれたお客様に感謝です。












by sound-pit | 2021-09-20 11:09 | 喫茶部 日々の動き