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パイオニアのステレオでビートルズ。
2021年 09月 27日
懐かしいパイオニアのシステムコンポの修理が入ってきました。
最初はお断りしようと思っていたのですが10万円掛かっても良いから直してくれという事でしたのでお引き受けしました。
このシステムはC-600と言う型式。当時の価格は104,900円です。
発売時期は1966年(昭和41年)。
当時は、システムコンポとは言わずコンパクトステレオと言っていた様です。
今となってはシステムコンポと言う言い方も死語です。
■その頃の初任給などを調べてみると大卒の公務員初任給で25000円前後。
という事は4か月分の給料と同じという事になる。
今に換算すると80万円ぐらいの製品です。
考えてみればすごく高級なシステムコンポと言いう事になりますね。
思い入れの問題ですが直したいという気持ちは分かります。
■さて、肝心の修理内容はと言うとプレイヤーが正常に動かないという症状。
まだ最終調整中ですが一応動くようにはなったのでレコードをかけてみました。
なんと、プレイヤーの不良以外はどのセクションも正常に動作。
FMもAMも聴けるのです。
※多少の修理は必要と思いますが。
■パイオニア・C-600 はこの様なシステムです。※メーカーのホームページより。
今見てもカッコいい。この時代が持つ余裕を感じさせるデザイン。
■掛けてみたのはこのレコード。
東芝・Odeonの懐かしい赤盤。ビートルズのOLDIES。

■ビートルズの赤盤。
なんだか知らないけれどこういうシステムで掛けているところはなかなか良い風景です。絵になる感じです。
それと音!
正直なところハイファイな音かと言われたらそうでもないのですがなんか雰囲気が良いのです。
僕が学生の頃に聴いていたビートルズの音なんです。
今の製品には出せない雰囲気が有ります。悪い言い方をしてしまえば性能の悪い音なのですがこの時代のレコードを聴くと雰囲気が良いのです。
原音忠実再生と言う聴き方ではなく音楽として聴いていて楽しい音なんです。
うまく言えないですがそういう事なんです。自分の原体験の問題ともいえる。
だから人によって受け取り方も違う。
僕がいつも言っていることですが、『時代の音楽は時代の装置で蘇る』という事ではないのかなと思います。



■あまり奇麗とは言えないジャケット。もう半世紀近く経っていますからね(笑)。
LP1枚が2000円だったころです。

■レコーの内袋を見ていても楽しい。
■オーディオシステムで音楽を聴くと言っても色々な楽しみ方が有りますね。
こういうシステムで古い音源を聴くというのも有りです。