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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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パイオニアのステレオでビートルズ。

懐かしいパイオニアの
システムコンポの修理が入ってきました。

最初はお断りしようと思っていたのですが
10万円掛かっても良いから直してくれ
という事でしたのでお引き受けしました。

このシステムはC-600と言う型式。
当時の価格は104,900円です。

発売時期は1966年(昭和41年)。

当時は、システムコンポとは言わず
コンパクトステレオと言っていた様です。

今となっては
システムコンポと言う言い方も死語です。



■その頃の初任給などを調べてみると
大卒の公務員初任給で25000円前後。

という事は4か月分の給料と同じ
という事になる。

今に換算すると80万円ぐらいの製品です。

考えてみれば
すごく高級なシステムコンポ
と言いう事になりますね。

思い入れの問題ですが
直したいという気持ちは分かります。




パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12395892.jpg
■さて、肝心の修理内容はと言うと
プレイヤーが正常に動かないという症状。

まだ最終調整中ですが一応動くようにはなったので
レコードをかけてみました。

なんと、プレイヤーの不良以外は
どのセクションも正常に動作。

FMもAMも聴けるのです。

※多少の修理は必要と思いますが。





パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_13443317.jpg
■パイオニア・C-600 はこの様なシステムです。
※メーカーのホームページより。

今見てもカッコいい。
この時代が持つ余裕を感じさせるデザイン。





パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12364628.jpg
■掛けてみたのはこのレコード。

東芝・Odeonの懐かしい赤盤。
ビートルズのOLDIES。





パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12361851.jpg
パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12363423.jpg
■ビートルズの赤盤。

なんだか知らないけれど
こういうシステムで掛けているところは
なかなか良い風景です。
絵になる感じです。


それと音!

正直なところハイファイな音か
と言われたらそうでもないのですが
なんか雰囲気が良いのです。

僕が学生の頃に聴いていた
ビートルズの音なんです。

今の製品には出せない雰囲気が有ります。
悪い言い方をしてしまえば
性能の悪い音なのですが
この時代のレコードを聴くと
雰囲気が良いのです。

原音忠実再生と言う聴き方ではなく
音楽として聴いていて楽しい音なんです。

うまく言えないですがそういう事なんです。
自分の原体験の問題ともいえる。

だから人によって受け取り方も違う。

僕がいつも言っていることですが、
『時代の音楽は時代の装置で蘇る』
という事ではないのかなと思います。





パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12370163.jpg
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■あまり奇麗とは言えないジャケット。
もう半世紀近く経っていますからね(笑)。

LP1枚が2000円だったころです。



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パイオニアのステレオでビートルズ。_b0262449_12380179.jpg
■レコーの内袋を見ていても楽しい。



■オーディオシステムで音楽を聴く
と言っても色々な楽しみ方が有りますね。

こういうシステムで古い音源を聴く
というのも有りです。









by sound-pit | 2021-09-27 13:49 | 喫茶部 日々の動き