■Hさん宅へサンスイのSP-LE8Tを納品しました。
このSP-LE8Tは、屋根裏の物置にずーっと放ってあった物です。
それをお店に引き上げてきてあったのですがHさんがぜひ欲しいというので、ユニットは徹底的にリファインして、埃だらけ、垢だらけだったキャビネットも、丸二日掛けて奇麗にしました。ユニットは
エッジがランサロイ(ゴムエッジ)のかなり古い物。
アルミセンターキャップもかなり初期の物。
そんな事も有り、
なるべくオリジナルを崩さない様に
奇麗にしました。
ランサロイのエッジもそのままです。
ユニットのリファインは
当店が信頼を置いている業者にお願いした。
正直言ってここまで奇麗に仕上がるのは神業に近い。
結論を言うと、
ずっと使わずに屋根裏に放ってあったのが
良かったのではないかと思います。
コーン紙のヘタレが少ないです。
センターキャップも凹みも無くすごく良い。
ダンパーもヘタレていない。
結果的に、出てきた音は、
え!これがSP-LE8T ?
と思う様な音でした。
信じられません。
これを本当のフルレンジと言うのだ。
改めてそう思ったのです。
お客様もツイーターを用意していたのですが
ツイーターなんか要らないねえ、と言っている。
低音から高音までストレスなく音が出てくる。
周波数特性を測ったらどんな特性になるのか?
そんなことはどうでも良い。
聴感上は何も不足なく聴こえるのです。
何十年もオーディオ店を営んでいるこの僕でもびっくりです。
Hさん宅でこのSP-LE8Tを聴いたら、
下に置いてある4320が鳴っていると、
だれしもが思う事でしょう。
こういう話をすると下の箱も鳴っているのではないか?
という事を考えられる方も居らっしゃると思いますが
お店でテストした時は単体で鳴らしている。
その時もそういう音でした。
この音にはHさんもびっくり。
こういう事が有るからオーディオは面白い。