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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)

◼️今年初めてのブログになります。
今年もよろしくお願い致します。

忙しさにかまけてブログ更新出来ておりません。
ごめんなさい。



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◼️ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/
8枚組アナログレコード/BOX仕様

お客様から、
このレコードを買ったけれど上手くトレースしない、
と言う相談がありました。

お客様がこのレコードを持っていらっしゃったので
早速再生してみたところ、お店では何も問題なくトレースしました。

店頭に展示してあるプレイヤー、
色々なプレイヤーで再生してみたけれど、問題なし。

それどころかこのレコード、かなり良い音がしている。

お客さんも首を傾げている。
『なんでだろう?? こんな良い音してるんだ~』

持ってきたお客さんにご自宅での再生環境を色々聞いてみると
どうやらモノラルカートリッジで聴いているらしい。
それも縦のコンプライアンスが無いカートリッジで聴いているらしい。






ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)_b0262449_17412125.jpeg
■レコードジャケットをよく見ると
『ALSO AVAILABLE IN STEREO』と書いてあります。

という事は、
1ミルのモノラル針でも0.7ミルの針でも再生可能という事。

お客さんに、一度ステレオ針で掛けてみてください。
多分普通にトレースすると思いますよ。
と伝えてお帰り頂きました。

そのあと
『問題無くトレースしたよ』『良い音しているわ~』
のお返事をいただき、一件落着。

オルトフォンのSPU-MONOなら問題無いと思いますよ。
お店で聴いてみた時も問題なくトレースしましたよ。
お客さんも持っていましたよね?

という事も伝えておきました。



■とはいうものの、どうも気になるので、
こちらでもちょっと色々調べてみたいと思い
お店用で買ってみることにしました。

と言うか、これは買わなくっちゃ、と思った訳です。



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◼️一番右が2枚組なので合計で8枚のボックス物、と言う事になります。

早速聴いてみた。
あれ? やっぱりこれはなかなかいいぞ! と言うのが第一印象です。

低音の出方というか、なんと言うか、
色んなビートルズの復刻レコードを聴いてきたけれど、
これは良いかも・・・・。

主に1964年にアメリカでリリースされたザ・ビートルズのアルバムが
モノ・ミックスの新たなアナログ盤になったと言うものなのですが
個人的にはとても良い感じの録音だと感じています。

アメリカの? と思う方もいらっしゃると思いますが
これまでにない音の復刻盤だと感じています。




ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)_b0262449_17412125.jpeg
◼️改めて、
ジャケットの裏を見るとステレオでも再生できる、
みたいなことが書いてあります。

と言うことは、0.7ミルの針で再生しても良いよ、という事。

逆に言うとステレオ針(0.7ミル)
の針で再生した方が良いと思う。






ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)_b0262449_17420382.jpeg

◼️ピカリングのカートリッジで再生してみました。
全く問題なくトレースします。

針先はPD07-Cなので0.7ミルのステレオ針です。
0.7ミルと言うことは15マイクロミリ、
針先形状は丸針です。

しかしこのカートリッジだけで再生に問題無いとは言い切れない。

カートリッジをオルトフォンのSPUーGEに替えてみたりしたけれど問題無し。
トーンアームも違う物にして再生したけれどOK!

試しにEMT930stで再生してみましたが問題無し。
店頭にあるEMT948で再生してみてもOK。

DENONのDL103でも何も問題なし。

ニューオーディオコーナーに展示してある
LINNのマジックLP12(MM)で再生しても不安感無し。






◼️この様なことから考えてみると、
このレコードは、1ミルの針(25マイクロミリ)の針より
ステレオ針の方が良いのかも・・・、
というか、そうだと思います。

昔の本当のモノラルカートリッジ、
つまり垂直コンプライアンスの無いカートリッジは、
うまくトレースしないかもしれません。
というかレコードを痛める恐れがある。

音を聴いてみて思うのですが、
このレコードはかなり録音レベルが高いのかも、
と言うかダイナミックレンジが高い様な気がする。

僕はレコード制作現場のことを知っているわけでは無いので
あくまでも想像のレベルですがそう思います。




◼️この様な事から、むかしからそう思っている通り、
モノラルレコードだから、モノラル針(1ミル)で再生しなければ、
と言うのは違うと思います。

最近の、と言うか、かなり前からだと思いますが、
モノラルレコードもステレオレコードも
同じ溝で制作されているという気がする。

その考えが間違っていないと言うことは
(株)エレクトリさんのホームページで理解出来ます。

下記のページをご覧ください。






ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)_b0262449_12234448.jpeg


◼️モノラルカートリッジに、
TMD 025 と TMD 015 が存在すると言うことです。

モノラル時代のモノラルレコードは、TMD 025
ステレオ時代に入ってからの復刻モノラルレコードは、TMD 015
で再生したほうが良い、という事の裏付けだと思います。

というか両方のカッティングが有る、という事です。




■この辺が市場の情報でもイマイチ曖昧なのです。






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■オーロラ サウンド EQ100。

モノラルレコードを色々なEQカーブで再生出来る
というフォノイコライザーです。


このフォノイコライザーを通して聴くと
一段と良い音で聴くことが出来ます。


メーカーのHPから抜粋:
可変型マルチカーブフォノイコライザーアンプ。

製品概要:
 78回転SPから33⅓回転モノラルLPまでの
すべてのアナログレコードのカッティング特性に対応した
可変型マルチカーブフォノイコライザアンプです。
低域補正のターンオーバーと高域補正のロールオフのイコライザ補正値は
パネルの表示どおりれぞれ10種類が完全独立で調整でき、
お互いの干渉がありませんので100種類の組み合わせが可能です。

 代表的なカッティング特性として、78回転SPでは米国、
ヨーロッパの各々1945年を境に戦前と戦後の4種類
(EU78 ~1945, AM78 ~1945, EU78 1945~, AM78 1945~ )、
LPではRIAAをはじめとして、AES, DECCA, Columbia,
NABにプリセットしやすいようになっています。
特にDECCA、Columbia、RIAAでは低域の上昇限度を抑え
正しく再生できるように個別にBass Limit特性を備えています。
 

 SPの専門家からモノラルLPマニア、
これからステレオ以前の音盤を聴いてみたい
という方までのアナログレコード愛好家に満足できる
使いやすいものとして開発いたしました。


特徴:
それぞれの可変値はコンピュータを用いた回路シミュレータで
各フィルター回路を緻密に計算し、
Audio Precision社の測定器で実際の回路を確認し、
ロータリースイッチでコンデンサと抵抗を切り替える方式としました。
各スイッチはレコードを聴きながら操作できるように
切り替え時のノイズがほとんど目立たないように配慮されています。

 従来の可変型イコライザではボリュームを使って
各種カーブを変化させるものが多くありましたが、
ボリューム式では回転摺動子の接点品質や回転位置と抵抗値の誤差などの問題で
アバウトなパネル表示とならざるを得ません。
EQ-100ではこれらの懸念をすべてなくしました。
 また、ビンテージ機器と調和するような外装のデザインと木製の枠を備え、
また前面パネルが見やすく操作しやすいように
折り畳み式のチルトスタンドを装備しています。

 今まで埋もれたり隠れていたりした音楽表現や演奏者の意図など、
本機により新たな発見があることでしょう。


入出力:
 本機はモノラル構成ですがステレオシステムの機器と接続しやすいように
入力と出力はそれぞれ2つ備わっており、各々L/Rに接続できます。
もちろんスピーカ1本の完全モノラルシステムでも問題ありません。
入力はMCとMMのカートリッジに対応しており、
MCでは現代のモノラルMC型に最適なゲインと負荷になっています。
MM入力では通常の47kΩ負荷のMM カートリッジだけでなく
バリアブルリラクタンス型(通称バリレラ)に最適な負荷もあり(VR-1)、
またその放送局型や初期のバックマンタイプにも対応しています。(VR-2) 

 ステレオカートリッジを接続した場合は
本機の内部で縦方向の振動をキャンセルし横方向のR+Lの信号だけを取り出し、
ノイズの少ない定位の定まったモノラル信号を出力します。
出力は定格2Vrmsで準的な信号レベルとなっており、
現代のシステムとレベルの差がありません。
本機が2台あればL/R独立したステレオフォノイコライザとして
お使いいただくことも可能です。


※本機の内部で縦方向の振動をキャンセルし
横方向のR+Lの信号だけを取り出し・・・・。

この機能はモノラルレコード再生時、かなり有効な機能です。
音のにじみが無くなって気持ちの良い再生音を得られます。





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■ザ・ビートルズ:1964U.S.アルバムズ・イン・MONO(輸入盤国内仕様/8枚組)

このレコードはなかなか良いですよ。
久しぶりに音楽として楽しく聴くことが出来ました。


市場では賛否両論のレコードの様ですが、
再生環境さえ整えれば、かなり楽しく聴くことが出来ます。




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■LINN MAJIK LP12(MM仕様)。

問題なくトレースしました。







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■ヴァルテレ SG-1PKG/XtraX MC。

当たり前ですが問題なくトレース。
良い音していました。








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■DUALの1209。 かなり古いプレイヤーです。

このプレイヤーにピカリングのカートリッジをつけて
スムーズに再生できました。

ハイファイな音と言えるのかどうか、
疑問に思う方もいらっしゃると思いますが
こういうプレイヤーならではの
『いい感じ』の音楽を聴くことが出来ます。







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■ガラード301にオルトフォンのRMG309、
そしてオルトフォンのSPU-GTE。

スムーズに再生できます。

奥のSPU-AEでも問題無く再生しました。

左のSME3009IMPでも問題なく再生しました。













by sound-pit | 2025-01-10 18:13 | オーディオを考えるコーナー