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日頃の体験のメモです。


by sound-pit
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DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。

DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11162482.jpg
■お店に入荷している、DENONのDH-710です。




DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_12022379.jpg
■クランパーが壊れていました。

写真の白い樹脂パーツですが、爪が欠けています。

これが欠けていると、リールをクランプ出来ません。

かろうじてクランプ出来たとしても
10号リールで早送り早戻しをすると
高回転するのでガタガタと音を出しながら回り、
かなり危険な感じになります。

再生時もまともに回転しないです。

さあ、困りました。



■市場でクランパーの中古を探せば
見つかる事も有りますが
樹脂パーツが経年劣化しているので
また上の写真の様に欠けてしまう事は考えられます。

実際にクランパーをバラシている時、
手が滑って作業机の上に落としたのですが、
その程度でも爪が欠けてしまいました。
10~20センチ有るか無いかの高さからです。

ならばもう、新品で作った方が良い。






DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11164844.jpg
■こんな部品を作ってみました。

削り出しで1つづつ作ってもらいました。






DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11165771.jpg

DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11170269.jpg
■新しい樹脂パーツを装着してクランパーを組み立て直しました。







DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11170882.jpg
■コレットチャッ方式ですが、
しっかりと軸を掴んでくれる様になりました。





DENON オープンリールデッキ DH710などに使われているクランパーの樹脂パーツを作ってみました。_b0262449_11171520.jpg
■気持ちよく、早送り、巻き戻し、が出来ます。

もちろん再生も・・・。

すごく良い音がしています。

2トラック38㎝のテープの場合、
録音済みのテープ(リール)を右にセットして、
一旦左のリールに巻き取って、
それから右のリールに再生状態でゆっくり巻き取ります。

そうするとテープの巻きの段差が少なくなり
奇麗に滑らかに巻き取る事が出来ます。

釈迦に説法になりますが、いわゆるマスター巻きです。



早送りで巻き取る(マスター巻きの状態じゃない)と
テープがガタガタに巻き取られるので
長期間保管している間にテープがワカメになってしまいます。

この、『テープがワカメになる』という言葉も
今や死語になっていますが
オープンリールテープ愛好家の方はよくご存じだと思います。

この様な訳で、リールのクランパーは、
非常に重要な役目をしています。

リールをしっかり固定出来ないと
再生状態で巻き取ってもリールが動くので
奇麗な巻取りが出来ません。




■当店ではこの樹脂パーツを作るにあたり、
どうせならという事で、
ある程度の数で作ってもらいました。


DENONのDH-710で、困っている方はいらっしゃいませんか?
DH-510,DH-610、でも同じパーツだと思います。

ある程度の数を作りましたので
クランパーを送って頂ければ
当店でクランパーの修理は可能です。

ただし、一個づつ製作しているので
思ったより部品の価格は高いです。

お困りの方、ご相談ください。

数に限りがありますので、出来るだけお早めに・・・。







by sound-pit | 2025-02-01 19:11 | サウンドピットに出来る事。